執筆者:水口貴博

テスト本番に強くなる30の方法

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数学の試験中は消しゴムを使わない。二重線で消す。

数学の試験中は消しゴムを使わない。二重線で消す。 | テスト本番に強くなる30の方法

山で遭難した人が、山から抜け出せないのは、同じところを何度もぐるぐると歩き回っているからです。

まっすぐ進んでいるつもりなのに自然と道筋が傾いて「おや。さっき通った道ではないか」ということになります。

焦ってしまうと体力を消耗してしまい「あれあれ? また同じ道だ。どうなっているんだ」となります。

まっすぐ進んでいるつもりでも、ぐるぐると同じところを回り、いつまでも山から抜け出せません。

これが遭難するパターンです。

「自分は山に登らないから大丈夫!」

おや、のんきなことを言っている場合ではありません。

遭難するのは登山中だけ、とは限りません。

数学の試験中にも、遭難することがあります。

数学問題の回答形式といえば、大きく与えられた余白に解答を書く形式です。

問題文は、たったの数行なのに、解答を書く余白は1ページまるごとという場合も少なくありません。

問題文よりはるかに大きな余白に、違和感を覚える人も多いことでしょう。

「マス目を埋める形式」もありますが、大学受験ではまれです。

ほとんどの大学では、与えられた大きな白紙に計算式を書いて、答えを記述していく形式が中心ですね。

この形式の場合、1つアドバイスがあります。

消しゴムをあえて使わないことをおすすめします。

完璧主義の人は、誤字脱字もなく、読みやすくてきれいな回答を作りたがろうとします。

実は、汚いほうが点は取れやすい。

間違えた計算プロセスを残すためです。

もし消しゴムで消してしまうと、どうなるでしょうか。

間違えたプロセスが完全に消えます。

消してしまうと間違えたプロセスが見えなくなり、頭が混乱します。

別の方法で解いているつもりでも、さっきと同じ失敗を繰り返してしまう可能性があります。

どんなやり方を、どれだけ試したのかも、消しゴムで消してしまうと消えます。

山の遭難と同じで、前に進んだつもりが、同じところをぐるぐると回っていただけということにもなりかねません。

その結果、回答に行き着くまでに時間がかかったり、場合によってはたどり着けなかったりします。

だからこそ、数学の試験では消しゴムは不要です。

あえて、プロセスを残します。

計算式を間違えたなら、二重線を引っ張って消しましょう。

頭の中を整理しやすくするため、間違えたところを残します。

そうすると頭の中を整理しやすくなり、同じ失敗をすることはないはずです。

また、間違えたプロセスを残すことで、部分点がもらえる可能性が出てきます。

採点者が、回答者の考えた計算の様子をうかがい知り、試行錯誤のプロセスが見えれば、部分点をもらえる可能性があるのです。

テスト本番に強くなる方法(7)
  • 数学問題では、間違えたプロセスを残す。
きれいな字を書くことに、神経質になりすぎない。

テスト本番に強くなる30の方法

  1. 試験当日の朝食は、いつもと同じ食事メニューにする。
  2. 問題用紙が配られている間に大きな深呼吸を。
  3. テスト本番は、新品の文房具は使わない。
  4. 問題に取り組む前に、試験全体の把握から始めること。
  5. 集中力には、一長一短がある。
  6. 確実に解ける問題から手を付けると、調子が出る。
  7. 数学の試験中は消しゴムを使わない。
    二重線で消す。
  8. きれいな字を書くことに、神経質になりすぎない。
  9. 試験中に継続できるだけの集中力を、普段から養っておく。
  10. 模擬試験を受けた直後こそ、復習のベストタイミング!
  11. 4択問題で最も正答率が高いのは、3番目である。
  12. わからない問題に、いつまでも執着しない。
  13. 本番のテストでは、すべての試験が終了するまで、友人と答え合わせをしない。
  14. 試験の結果が悪い理由を、睡眠不足のせいにしない。
  15. 問題を解き始める前の、大きな問題がある。
  16. 部分点が取れる問題でした悪あがきで、合否が決まることもある。
  17. 見直し時間は、解ける問題が確実に回答できているかを確かめる。
  18. 問題用紙にどんどん書き込みをする人が、試験でも高得点を得る。
  19. 本試験では、学力だけでなく、慣れも反映される。
    アウトプットの練習をせよ。
  20. テストの点数には、運の力も含まれている。
  21. 「空白を埋める」という行為は、人間性を形成する基礎になる。
  22. 試験前には、リズムを朝型に戻す。
  23. ティッシュとハンカチは必ず持参。
  24. 模擬試験の受験料は、自分の財布から出す。
  25. 集中力を奪われる、鉛筆の音。
  26. 模擬試験を受けて、上には上がいることを実感する。
  27. 当日失敗しないために、試験会場までの下見はしておくこと。
  28. 悪あがきは、まだ諦めていない熱意だ。
  29. 試験が始まる前から、心理的に優位な状況を作り出す方法。
  30. 最後の限界ぎりぎりまで諦めない人が、合格する。

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