勉強とは覚えることです。
受験勉強では、覚えなければいけないことが数多く登場します。
あなたの場合、どう覚えていますか。
私の中学時代の話です。
授業中、先生が黒板に書いたことを熱心にノートに書き写していたとき、ふと思ったことがあります。
「ノートを取る必要性について」です。
初めて勉強することは、時間がかかります。
覚えるのは時間も体力も必要だからです。
たとえば、200ページ以上もある歴史の教科書1冊を読み終えるまでには、長い時間がかかります。
休憩なしの勉強が続くのは短時間だけです。
寝不足が通用するのは、徹夜だけです。
軽微な試験であったり、また試験日まで時間が短かったりなら多少の無理はいいでしょう。
同じ勉強を何時間も続けていると、疲れがたまったり頭がぼうっとしたりします。
そういうときには勉強をやめて、休憩をすればいいですが、勉強が完全にストップしてしまうことになります。
勉強を進めながら気分転換もできる方法があります。
気分転換にどんなことをしていますか。
一般的には、散歩で体を動かしたり、シャワーでリフレッシュしたりする方法が代表的ですね。
さて、この気分転換の方法がポイントです。
勉強に疲れたときには、休憩が基本です。
無理をしてもよくありませんし、マイペースで進めるのがいちばんですね。
では、こんな経験はありませんか。
「自分は記憶力が弱いから勉強に向いていない」
ときどき記憶力のせいにしている人がいます。
たしかに「生まれつきの記憶力」というのは存在します。
人間の脳の中で、記憶する場所には2種類の場所があります。
「短期記憶をする海馬(かいば)」と「長期記憶をする側頭葉(そくとうよう)」です。
人間がまず覚え始めたことは、いきなり長期記憶ができる「側頭葉」ではなく、短期記憶をする「海馬」という場所に保存されます。
試験では、ほんのわずかではありますが、超難問と言われる問題が出題されます。
私が受験時代に、いろいろな大学の問題集を見ていると「こんな問題は普通の人はわかるはずがない」という超難問を目にしました。
特に有名私立大学や有名国立大学ほど、必ずと言っていいほど難問がいくつか登場します。
「今日はよく勉強した!」
一生懸命に勉強したとき、自然と口にする言葉です。
あなたも口にしたことがあることでしょう。
勉強時間はむやみに長くするものではありません。
長時間勉強をしていれば、どんな人でもだらだらになります。
理由は単純。
私が学生時代の失敗です。
「さあ、これから勉強するぞ!」
学生だった私は、勉強をする前は腹ごしらえから始めようと思い、食事をしました。
受験は競争の世界です。
たとえ、同じクラスの友人とも競争することになります。
「友人に負けてなるものか!」
社会人になってから、社長や地位の高い方とお話をする機会があります。
そんなとき、いつも気づく意外なギャップがあります。
「地位の高い人ほど腰が低い」という意外なギャップです。
ときどき試験を受けることを勉強だと思っている人がいます。
難しい問題を解いていると「俺って頑張っている!」と思います。
それも「試験」という響きのせいか、なぜかかっこよく聞こえます。
ダイエットが失敗する理由は、食べることを一切禁止するからです。
「食べない、食べない」と考えすぎるため、逆に失敗します。
「食べない、食べない」と考えることは、食べることを考えているということです。
試験日が近づいてくると「できないことばかり」が目につくようになります。
できないことはほんの一部であり、無視してもいいような難問です。
しかし、不思議なことに、人間は焦りが出始めると見方や考え方に変化を及ぼします。
受験で失敗する人は、基本問題を軽視します。
基本的な問題であり、復習するほどでもないと思います。
「間違えるはずがない」と思うからです。
「集中もできない」
「勉強が頭に入らない」
「やる気が起きない」
あなたは勉強の進め方をどうしていますか。
わからない問題があっても、わかるまで考え続けるタイプですか。
それとも、わからない問題は、すぐ答えを見てしまうタイプですか。
人によっては、苦手科目を克服できない人がいます。
人それぞれであるように、得意不得意とする科目も人それぞれです。
「とにかく数学が苦手」
入試では、複数の科目で獲得した点の総合点で合否が決まります。
たとえ、1科目のスコアが悪くても、そのほかの科目がよければ、合格します。
苦手な科目はあっていい。
通常、私たちは教科書を読むときに、黙読をします。
声を出さずに読むということです。
黙って文章を読んでいるほうが、お行儀よく映ります。
記憶力をアップさせるために、音読をすればいいというコツはすでにご紹介しました。
さて、その音読にさらに効果を付け加えてみましょう。
音読をするときのコツは「感情を込めて声に変化を持たせること」です。
勉強の基本といえば、音読です。
そう言えるくらい、まず音読を当たり前の勉強法にしましょう。
音読をして、記憶力が下がることはありません。
私は昔からメモを取るときには、ボールペン派です。
人から話を聞くときに取るメモも、シャープペンシルではなくボールペンです。
学生時代からノートを取るときには、鉛筆ではなくボールペンばかり使っていました。
本屋に行けば、わかりやすい参考書がたくさんあります。
足りない理解を補うために、参考書を頼りにすることがあります。
予備校講師のわかりやすい解説を聞くと、理解も早くなるでしょう。
社会人が趣味で勉強する分には、時計はあってもなくてもかまいません。
気分で適当に勉強を進めればいいでしょう。
試験日や合否という結果が伴わないからです。
受験生にとってなくてはならないのは、模試です。
模試の結果が悪ければ、落ち込んでしまうでしょう。
D判定やE判定が目立つと、志望校の合格が絶望的であるように思えます。
勉強とは覚えることです。
受験勉強では、覚えなければいけないことが数多く登場します。
あなたの場合、どう覚えていますか。
勉強で何かを覚えようとするとき、まず押さえておきたいポイントがあります。
「暗記は忘れやすい。理解は忘れにくい」という法則です。
勉強を進めるとき、できるだけ暗記はやめて、理解で覚えようと心がけることです。
そもそも人間は「丸暗記に弱く、理解が伴った記憶には強い」という特徴があります。
暗記とは「点の記憶」です。
脈絡、前後関係、意味が伴っておらず、記憶が孤立しているため、忘れやすくなります。
単純な暗記は無味乾燥でつまらなく感じ、挫折しやすくなります。
まったくもって、失敗しやすい勉強法です。
ロボットにとって暗記は得意な覚え方ですが、人間には不向きな覚え方です。
あっという間に忘れます。
一方、理解とは「線の記憶」です。
理解とは「理由」を知り「流れ」を把握し「意味」がわかるということです。
理解をしてから覚えると、頭に入りやすくなります。
人間は、ストーリー性が伴った記憶に強い。
脈絡、前後関係、意味が伴って理解で覚えようとすると、記憶と記憶が結びつき、線になります。
記憶同士が支え合い、ネットワーク化するため、忘れにくくなります。
意味が理解できることで勉強そのものが楽しくなり、長続きしやすくなります。
丸暗記に頼る勉強は、注意しましょう。
「理由」を知り「流れ」を把握し「意味」を探り、理解を持って進めましょう。
調べるために多少時間はかかりますが「覚えやすく忘れにくい」という特徴があります。
時間の節約になるのです。
私の中学時代の話です。
授業中、先生が黒板に書いたことを熱心にノートに書き写していたとき、ふと思ったことがあります。
「ノートを取る必要性について」です。
ノートを取らないと勉強できないと思いがちです。
しかし、実際は、ノートを取らなくても勉強でき、しかもノートを取らないほうが効率はいい、ということに気づきました。
授業の風景を想像しましょう。
先生は、教科書に書いていることを黒板に書きますね。
生徒たちは、先生が黒板に書いたことをノートに書き写します。
そのノートに書き写したことは、教科書に書いてあることです。
なんだかおかしいということに気づきませんか。
もともと教科書に書いてありますから、そもそもノートを取る必要はありません。
もちろん先生のわかりやすい解説をノートに取ることもありますが、頻繁にあるわけではありません。
勉強の本質部分としては、すべてがすでに教科書に書いてあります。
熱心に教科書を読んで理解し覚えてさえすれば、ノートを取らなくても、テストで合格します。
あなたは、授業中ノートをきちんと取るタイプの人ですか。
学生時代には、先生が黒板に書いたことを必死にメモする「ノート魔」が、クラスに1人はいます。
先生が黒板に書いたことを、一字一句漏れなくノートに取るという人は要チェックです。
そのノートにメモする時間と体力は本当に必要なのか、いま一度考え直してみましょう。
授業中に取ったノートの内容は、すでに教科書に載っていませんか。
その無駄に気づくことです。
ノートを取っている時間は、勉強ではありません。
「文字の稽古の時間」です。
あとからノートが必要になれば、友人に見せてもらったりコピーさせてもらったりすればいい。
ノートを取る時間でさえ、限られた時間のうちに入っています。
無駄を省き、効率よく進めることが必要です。
ノートをどんなにきれいに取っていても、知識や理解が頭に入っていなければ、0点です。
しかし、ノートをまったく取っていなくても、知識や理解が頭に入っていれば、100点が取れます。
したがって、ノートは不要です。
ノートは取らなくても、教科書の内容がきちんと頭に入っていれば、確実に合格するのです。
初めて勉強することは、時間がかかります。
覚えるのは時間も体力も必要だからです。
たとえば、200ページ以上もある歴史の教科書1冊を読み終えるまでには、長い時間がかかります。
1ページ読み進めるだけでも大変です。
歴史上の登場人物の名前、戦争の名称、年号、流れなど、知らないことばかり出ます。
完全に知識ゼロの状態から始めますから、覚えるのも理解するのも時間がかかります。
「これでは終わるのがいつになることやら、復習にはこれの倍の時間がかかるのか……」
だから、くじけそうになります。
三日坊主になります。
しかし、実は遠く感じるだけです。
もうしばらくの辛抱です。
勉強の大変さは、一定ではなく、変化します。
その試験範囲を一度終わらせれば、世界は変わります。
1回目の勉強は、知らないことを覚えたり理解したりすることになります。
しかし、2回目の勉強はすでに知っていることの復習になるため、楽になります。
3回目の勉強は、すでによく知っていることの復習になるので、さらに楽になります。
勉強の大変さは、一定ではありません。
後になるほど、楽になります。
勉強は、2回目より3回目のほうがもっと楽になり、3回目より4回目のほうがさらに楽になります。
するほど、勉強は楽になるのです。
休憩なしの勉強が続くのは短時間だけです。
寝不足が通用するのは、徹夜だけです。
軽微な試験であったり、また試験日まで時間が短かったりなら多少の無理はいいでしょう。
しかし、長丁場の受験勉強となると、そうはいきません。
どんなに健康な人でも、疲れた状態では頭の回転が鈍くなります。
睡眠不足も長期間にわたると、必ず体を壊します。
脳が疲れている状態で無理をしても、知識が頭に入ってこなくなります。
無理をしない人が最後に勝ちます。
無理をするとエンストした車のように、人間も無理をすると燃え尽きてしまいます。
燃え尽きないように、疲れたら素直に休むのが鉄則です。
こまめに休憩を取って無理をしない人は、普段のペースは遅くても、長期で見れば、最も効率的なのです。
同じ勉強を何時間も続けていると、疲れがたまったり頭がぼうっとしたりします。
そういうときには勉強をやめて、休憩をすればいいですが、勉強が完全にストップしてしまうことになります。
勉強を進めながら気分転換もできる方法があります。
「勉強のジャンルを変える」という気分転換です。
ポイントは「文系と理系を切り替えること」です。
たとえば、歴史の勉強をずっとしていて疲れたときは、勉強のジャンルを生物に変更してみましょう。
歴史は文系で、生物は理系ですね。
文系と理系とでは、脳の中で使う部分が異なります。
言語を扱う左脳とイメージを扱う右脳とで役割が異なります。
そのため勉強を継続しているにもかかわらず、文系・理系とジャンルを変えただけで、リフレッシュ効果があります。
生物の勉強をしばらく続けて疲れがたまれば、また歴史に戻ればいい。
文系と理系の勉強を交互にすれば、勉強を長時間続けているにもかかわらず、疲れにくくなります。
いつまでも続けられるわけではありませんが、勉強時間を延ばしたり、疲れにくくなったりする工夫として、取り入れてみましょう。
気分転換にどんなことをしていますか。
一般的には、散歩で体を動かしたり、シャワーでリフレッシュしたりする方法が代表的ですね。
さて、この気分転換の方法がポイントです。
「漫画」「映画」「科学系番組」などをぜひ利用しましょう。
たとえば、歴史の勉強に疲れたときです。
歴史の勉強では、文字ばかりで嫌気が差します。
教科書は文字ばかりで、書いていることは正しいけれど、イメージが湧かない場合も多いことでしょう。
そういうときは、歴史の漫画がおすすめです。
気分転換のつもりでいいですから、歴史の漫画を読んでみましょう。
思わぬ副作用が得られます。
教科書を読んでも理解できなかったことが、急に理解できるようになります。
漫画は、文字ばかりの教科書とは違い、絵が中心に話が進んでいきます。
登場人物の表情や動きが加わることで「なるほど。こういう流れで話が進んでいたのか」とわかります。
停滞していた勉強の突破口を見いだすことができることでしょう。
英語の勉強には、英語の映画がおすすめです。
映画の中で英語を聞いていると、教科書で学んだ単語・熟語・慣用句がふと登場するはずです。
「こういう場面で使うのか」と、思わぬ発見があります。
使うシチュエーションが理解できれば、英文を読むときにも読解力が上がります。
宇宙学・生物学・地学などを題材にした科学系番組があります。
ビデオ店に行けば数多くありますから、利用してみましょう。
宇宙なんて、行ったことがあるのは宇宙飛行士くらいです。
生物学に登場する「ミトコンドリア」や「DNA」なんて、肉眼では見えません。
地学に登場する「地層」の話を理解するために、わざわざ地面を掘るわけにはいきませんね。
そういうときにコンピューターグラフィックを駆使した科学系番組を見れば、一瞬で理解できるようになります。
「こういうふうになっているのか」
教科書は動きがありませんが、番組では映像が動くので、より直感的に理解できるはずです。
気分転換のために見た、漫画・映画・科学系番組で、停滞していた勉強を進み始めるきっかけになるのです。
勉強に疲れたときには、休憩が基本です。
無理をしてもよくありませんし、マイペースで進めるのがいちばんですね。
では、こんな経験はありませんか。
「ようやく調子が出始めたころに限って疲れ始める」という経験です。
疲れはありますが、調子に乗っているので、勉強を継続するか中断するか判断に迷うことがあります。
疲れたら休憩を取るのはたしかに基本です。
しかし、調子に乗っているときには、多少疲れていても、あえて休憩を取らないことをアドバイスします。
「調子に乗っている状況」を大事にしましょう。
調子は、出そうと思っていつでも出せるものではないからです。
せっかく調子が出ていれば、最大限に生かしましょう。
少し休憩は先に延ばして、休憩なしで続けてかまいません。
勢いがあるときは、そのパワーを大切にしましょう。
進められるときに進めておくと、後で楽になります。
調子のいいときには調子に乗って、いけるところまでいったほうがいいのです。
「自分は記憶力が弱いから勉強に向いていない」
ときどき記憶力のせいにしている人がいます。
たしかに「生まれつきの記憶力」というのは存在します。
記憶力の差は、個人差はあります。
もともとの記憶力が強ければ勉強にも有利になり、弱ければ勉強には不利になりますね。
「記憶力が悪いから、受験にも向いていないのか……」
いいえ、そんなことはありません。
実は、受験に記憶力のよさはまったく関係ありません。
記憶力の弱さは、いくらでもカバーできる方法があるからです。
記憶力が弱い人は、記憶力を強化する方法を実践していないだけです。
素直にその方法を実践すれば、どんなに記憶力の弱い人でも頭に入るようになります。
その方法こそ「復習」です。
陳腐でありふれた愚直な方法かと思うかもしれませんが、やはりこれが記憶を強化する王道です。
復習なくして受験は語れません。
人間には復習を重ねることで記憶が強化される、という特徴があります。
その特性を生かすために「復習の回数」こそ、力を入れましょう。
復習を重ねるのは、先天的な能力ではなく、本人の努力しだいです。
脳が「何度も繰り返されるということは重要な情報に違いない」と判断して、長期的に記憶させようとします。
あなたは自分の名前を忘れませんし、誕生日や自宅の住所など覚えていますよね。
何度も繰り返したからです。
どんなに記憶力が弱い人でも、繰り返されると複雑な文字列でさえ覚えます。
自分の記憶力に自信がなくても大丈夫です。
記憶力の弱さは、復習の回数でいくらでもカバーできます。
弱い人は、復習を繰り返せばいいのです。
人間の脳の中で、記憶する場所には2種類の場所があります。
「短期記憶をする海馬(かいば)」と「長期記憶をする側頭葉(そくとうよう)」です。
人間がまず覚え始めたことは、いきなり長期記憶ができる「側頭葉」ではなく、短期記憶をする「海馬」という場所に保存されます。
海馬は、短期記憶をする場所ですが、もう1つ重要な役目を果たしています。
「情報の重要性を判断する」という役目です。
人間の脳はよくできています。
生命に関わる情報は重要と判断して長期的に記憶する一方、生命に関係のない記憶は不要だから忘れようとします。
長く生き永らえるための脳のシステムです。
繰り返し入ってくる情報は「何度も入ってくるから重要に違いない」と判断して、長期記憶をする「側頭葉」へ記憶を移動させます。
復習すれば記憶が強化されるのは、そういう理由だからです。
しかし、例外があります。
無条件にいきなり側頭葉へ記憶を移動させる方法があります。
それこそ「強い感情を伴った記憶」です。
強い怒りや悲しみが伴った記憶は、短期記憶の海馬を素通りして、いきなり長期記憶の側頭葉に保存されます。
なぜそうなるのかというと、脳が「生命に関わる情報だ」と即座に判断するからです。
強い感情が伴っていることは、生命に関わることに違いないと脳が判断し、いきなり長期記憶をさせようとします。
先生に叱られた記憶は、一度しか経験していないにもかかわらず、長く記憶に残り続けます。
失敗した経験ほど記憶に残る理由も同じです。
強い感情が伴っているからです。
受験勉強にも、この強い感情を伴う方法があればいいですが、なかなか難しい。
しかし、強い感情が伴うある時期があります。
それが「受験前の焦り」です。
「受験日まであと1カ月しかない! 時間がない!」
受験前には短い残り時間に焦りが出ます。
焦ったら勉強することです。
ぎりぎりの状態でする勉強はよく覚えます。
徹夜をすると、わずかな勉強時間で覚えられるのは、焦りがあるからです。
脳が活性化され、記憶力がアップしています。
焦ったらどうするのかというと、勉強です。
焦りながらする勉強は、普段の何倍もよく覚えられます。
試験では、ほんのわずかではありますが、超難問と言われる問題が出題されます。
私が受験時代に、いろいろな大学の問題集を見ていると「こんな問題は普通の人はわかるはずがない」という超難問を目にしました。
特に有名私立大学や有名国立大学ほど、必ずと言っていいほど難問がいくつか登場します。
「こんなのわかるはずがない」と学校側を訴えたいところですが、一応は試験範囲なので文句も言えません。
試験範囲内ではありますが、難解で奥が深く、途方もなくレベルの高い問題です。
もちろん一部の天才は解けるであろう内容ですが、一生懸命に勉強したとしてもできないような内容です。
さて、ここでひとつ疑問が湧きます。
なぜ、大学側は難問を用意するのでしょうか。
これは「問題を作成する側」に立てば、すぐわかります。
大学には「100点満点を取られたくない」という意地があります。
有名国立大学なのに、100点満点がたくさんいる状況になると、大学の威厳もレベルも低いような気がします。
100点を取られると「簡単」という印象があり、なめられているような気がするからです。
なめられたくないから、絶対に解けないような超難問を用意します。
難しい試験だったと言われたほうが「やはり難関大学は違うな」と一目置かれるからです。
テストを作成する人も人間です。
試験作成者も、学校としての威厳を保つために、絶対に100点が取れないような超難問を用意します。
超難問が出題される裏では、そうした人間模様・心理・感情などが働いていると思えば、面白いと思いませんか。
そうした超難問は、素通りしてOKです。
難しい問題は「できなくてもいい」と開き直るくらいでOKです。
超難問に大きな時間を奪われるくらいなら、確実に解ける問題のために時間を使ったほうが、はるかに有効なのです。
「今日はよく勉強した!」
一生懸命に勉強したとき、自然と口にする言葉です。
あなたも口にしたことがあることでしょう。
そのとき、ふと自分を振り返ってみましょう。
「よく勉強した」とは「勉強時間」のことですか。
それとも「勉強量」のことですか。
成績の伸びが悪い人は「勉強時間」が基準になっています。
勉強の「時間」は「よく勉強した」の基準になりません。
そういう人に限って、勉強とは「いかに長く勉強をするか」だと思っています。
長時間勉強さえすれば、それでいいと思っています。
そういう人に限って、机の前に座っているだけで、だらだらした時間になっています。
先生が黒板に書いたことをノートに書き写している時間が勉強時間だと思っています。
自宅では、テレビや音楽を楽しみながら勉強するという、だらだらスタイルで勉強をしたつもりになっています。
勉強で大切なのは「勉強時間の長さ」ではありません。
「いかに勉強量をこなすか」です。
たとえ勉強時間が短くても、勉強の量が多ければ、成績は必ずよくなります。
短い時間で集中し、たくさんの量をこなす姿勢に変更しましょう。
成績を上げるために必要なのは「勉強時間」より「勉強量」です。
勉強時間はむやみに長くするものではありません。
長時間勉強をしていれば、どんな人でもだらだらになります。
理由は単純。
疲れるからです。
当たり前のことですね。
勉強に限らず、仕事でも遊びでもデートでも、長時間になるとだらだらに変わります。
人間ですから、やはり疲れるのは当然です。
成績を上げるために大切なのは「勉強時間」ではなく「勉強量」です。
さて、ここでひとつ矛盾が発生します。
「勉強量をこなすためには時間が必要。しかし長時間勉強すれば、だらだらになる」
こうした矛盾したことを実現できる方法はあるのでしょうか。
解決するキーワードがあります。
「集中力」です。
勉強ができる人には、必ず集中力があります。
あなたのクラスの成績がいい人を思い浮かべてください。
勉強をするときには、一心不乱になる圧倒的な集中力があるはずです。
成績がいいにもかかわらず、普段は勉強していないような人でも、人目のないところで必ず集中して勉強しています。
集中すれば、たとえ勉強時間が短くても勉強量をこなすことができるため、成績が良くなります。
したがって、理想的な勉強姿勢とは「集中して短時間で勉強量をこなす」という姿勢です。
短時間による勉強量は、集中するからこそ実現できます。
疲れたらこまめに休憩や気分転換をして、回復すればまた集中して勉強する、という繰り返しです。
私が学生時代の失敗です。
「さあ、これから勉強するぞ!」
学生だった私は、勉強をする前は腹ごしらえから始めようと思い、食事をしました。
「腹が減っては戦ができぬ」と言います。
その勉強へのやる気が大きいと、無意識のうちに食事の量も多くなります。
いつの間にか、満腹になるまで食べていました。
これが失敗でした。
腹いっぱいになった私は、体全身がだるくなり勉強どころではなくなっていました。
歩きにくくなり、眠くなったりしました。
やる気は出ていますが、体のだるさと眠気にはかないません。
せっかくやる気になっていたのに、食事をして台無しになるという経験を何度も味わいました。
そういう失敗で得た教訓です。
「勉強する前に食事はとってもいいが、食べすぎないこと」
食事は腹八分目を心がけるとよく言います。
健康面だけでなく、勉強でも有効な知恵です。
「頑張ればもう少し食べられる」という適度な状態で食事を終えるほうが、ちょうどいいのです。
受験は競争の世界です。
たとえ、同じクラスの友人とも競争することになります。
「友人に負けてなるものか!」
競争心が強いと、敵対心まで強くなりがちです。
友人に対して競争心を燃やすのはいいですが、友人関係まで距離を置くのは得策ではありません。
いくら競争とはいえ、身近な友人と仲良くなっておきましょう。
むしろ、いつも以上に仲良くなっておくほうがいい。
あなたのところにたくさんの情報が流れてくるようになるからです。
受験とは、情報戦です。
よく知っている人のほうが有利になれます。
問題の解き方、ためになる参考書の情報、賢い勉強法など、数多くのためになる情報を教えてもらえるようになります。
もう1つ忘れてはならないのは、精神面です。
友人と仲が良くなれば、お互いに励まし合ったり、やる気を出し合ったりなど、精神的に助けられます。
友人と仲良くなることで安心できたり、悩みがあっても共感してもらえたりなど、ストレスに強くなります。
心が強くなれば、ストレスの大きな受験にも立ち向かうことができることでしょう。
友人とのネットワークは大きくなればなるほど、情報面において強くなるだけでなく、精神面でも強くなるのです。
社会人になってから、社長や地位の高い方とお話をする機会があります。
そんなとき、いつも気づく意外なギャップがあります。
「地位の高い人ほど腰が低い」という意外なギャップです。
地位が高ければ、偉そうになったり横柄になったりするようなイメージがあります。
しかし、実際のところは逆です。
地位が高い人ほど、穏やかで謙虚です。
地位が高ければ高いほど、その腰の低さは顕著になります。
これはきれいに比例します。
社長になるくらいですから、学歴があり、能力的にも優れている人が多いです。
社長や重役に就く人は、初めは頭がいいから腰が低いのかと思いましたが、違います。
腰が低いから、賢くなれました。
頭がいいから腰が低いのではなく、腰が低いから多くのことを学べ、賢くなれた。
腰の低さは、学力アップに深いつながりがあります。
学生時代、わからないことがあれば、先生や友人に聞きます。
さて、そんなとき、人間ですから、次のようなことを考えます。
「質問するのが恥ずかしい」
「質問して、ばかだと思われないかな」
「何度も質問して、しつこい人だと思われないかな」
恥ずかしがって行動しなければ、それで終わりです。
恥を捨ててわかる人に尋ねるという姿勢が大切です。
恥ずかしがったり、かっこつけたりしていると、わからないことをほったらかすことになります。
その結果、勉強のスピードが遅くなり中断してしまうことが多くなります。
受験では、かっこつけたところで何の役にも立ちません。
受験でいちばん大切なのは、恥を捨てることです。
見栄を捨て、謙虚になり、ばかだと思われてもいいからわかる人に教えてもらいます。
不明点を解消し、なくしていく姿勢が大切です。
勉強できる人ほどかっこつけません。
事実、そうして恥を捨てた人ほど、学力が高くなり、レベルの高い有名大学に入学、安定した会社に入社します。
腰の低さゆえに、入社後も仕事もスムーズに進みますし、人間関係も円滑になります。
昇進もスムーズになります。
大企業の社長に謙虚な人が多い理由は、それだったのです。
ときどき試験を受けることを勉強だと思っている人がいます。
難しい問題を解いていると「俺って頑張っている!」と思います。
それも「試験」という響きのせいか、なぜかかっこよく聞こえます。
水をさすようですが、試験を受けてばかりでは成績は上がりません。
インプットではないからです。
勉強とは知識を頭に入れる「インプット作業」です。
一方、試験とは頭に入っていることを吐き出す「アウトプット作業」です。
まったく違うものです。
成績が上がるのは、インプット作業のときです。
試験を受ける前提は、十分なインプットをしているときです。
知識の抜け、理解の度合いなどをチェックするのが、主な役割です。
場合によっては、希望している大学の雰囲気を知るためもあります。
いずれにせよ、試験はインプットではありませんから、勉強しているとは言えません。
試験を受けるのを勉強だと勘違いし、いつも試験ばかりを受けている勉強スタイルなら、今すぐ改めましょう。
試験を受ける回数を減らし、減らした分だけ徹底的なインプットの時間として有効に活用しましょう。
アウトプットをするのは、インプットができて初めてできることなのです。
ダイエットが失敗する理由は、食べることを一切禁止するからです。
「食べない、食べない」と考えすぎるため、逆に失敗します。
「食べない、食べない」と考えることは、食べることを考えているということです。
「食べること」と「食べないこと」という正反対の考え方がぶつかり合い、脳が大きなストレスを感じます。
そういう意気込みが強すぎるのも良くありません。
意気込みが強すぎるため、少しでも体重が増えれば、自己嫌悪に陥ります。
「私は何てダメなんだろう。人間として最低だ」と、徹底的に自分で自分を責め始めます。
ストレスがたまれば精神が不安定になり、はけ口として食べてしまう、という悪循環になります。
これは勉強でも同じです。
「テレビを見ない」
「漫画を見ない」
「遊びに行かない」
勉強のためにこうした禁欲的な心がけは素晴らしいですが、一切禁止するのは良くありません。
先ほどのダイエットの例と同じです。
「テレビを見ない、漫画を読まない、遊びに行かない」と考えるほど、テレビ・漫画・遊びのことを考えます。
少しでもテレビを見て無駄な時間を過ごせば「私は何てダメなんだろう。人間として最低だ」と、自分で自分を責め始めます。
一切禁止はよくありませんし、また意気込みすぎです。
何かいい解決策はないのでしょうか。
一切禁止するのではなく、達成したときの「ご褒美」として活用すればいい。
勉強が終われば見てもいいと考えれば、勉強へのやる気も出ます。
勉強に区切りがついてから漫画を読めば、ちょうどいい気分転換にもなるでしょう。
もちろん遊びに出かけるのも、良い息抜きになります。
誘惑を一切禁止にするのではなく、ご褒美や息抜きとして活用すればいいのです。
試験日が近づいてくると「できないことばかり」が目につくようになります。
できないことはほんの一部であり、無視してもいいような難問です。
しかし、不思議なことに、人間は焦りが出始めると見方や考え方に変化を及ぼします。
「もし落ちたらどうしよう」
「この問題が合否のわかれ目かもしれない」
「この解けない問題が、もし本番で出たらどうしよう」
将来への強い不安が大きくなるがゆえに、解けなくてもいい難問があっても、いつも以上に不安になります。
こういうときに、迷います。
試験まで残り1週間の時間があるとします。
あなたなら、勉強時間をどう割り当てますか。
「難しい問題が解けるよう、さらに勉強を進めるべきか」
「それともリスクを取るのではなく、復習に時間を充てるべきか」
この判断は、なかなか難しいです。
もし、現在の学力がすでに合格ラインに達していれば、復習に時間を充てることをおすすめします。
記憶を強化させ、単純ミスを減らすという効果があるからです。
徹底的に復習して、解ける問題を確実に解けるようにしましょう。
単純ミスをしない人は、試験に強い。
ここで判断を誤り、さらに勉強を進めようとすると、今までは解けた問題への守備が弱くなります。
うっかりとしたミスが増え、悪い結果になります。
ピラミッドを想像しましょう。
土台がしっかりしているピラミッドは崩れません。
妙にかっこつけて背の高いピラミッドを造ろうとすれば、土台への関心が弱くなり、足元から崩れていきます。
すでに合格ラインに達している学力があるなら、徹底的な守備に回り、単純ミスをしないように時間を使いましょう。
受験で失敗する人は、基本問題を軽視します。
基本的な問題であり、復習するほどでもないと思います。
「間違えるはずがない」と思うからです。
基本問題は、学力の基礎であり、土台です。
まさにピラミッドの底辺に当たります。
基本的な問題だから、解けないわけがないと思い、復習の時間を抜かしてしまいます。
しかし「できるようになればそれでいい」と思うのは、注意したい考え方です。
受験生が失敗する典型例です。
基本問題でミスをすれば、その先の問題も、すべて間違えることになります。
数学の問題を解くときに、はじめの問題で間違えれば、その後の計算もすべて間違うことになります。
英語の問題でも、基本的な単語を勘違いして覚えていると、長文全体の意味や理解をすべて誤解してしまいます。
もう1つ大切な役割があります。
「学力を底上げする効果をもたらす」ということです。
基本問題が速く正確にできるようになると、科目全体に好影響を及ぼします。
たとえば、数学では四則演算が基本です。
「そんなところで間違えるはずがない」と思います。
もちろん間違えないのは当然ですが、心がけてほしいのは「スピード」と「正確さ」です。
一つひとつの計算スピードが少し速くなるだけでも、数学全体の計算スピードは劇的に向上します。
英語でも同じです。
基本的な英単語に慣れているほど、英文の理解が早く正確になり、読むスピードも速くなります。
読むスピードが速くなるというのは重要です。
1つの単語の認識力が早くなれば、長文を読むスピードも速くなり、時間的に余裕ができます。
時間に余裕ができれば復習する時間が増え、点数を底上げする力になります。
これは歴史でも国語でも同じです。
基礎をしっかり固めると、学力を底上げする効果があります。
基本問題ほど、手を抜かないようにしましょう。
ほかの受験生と差をつけるのは「基本問題の処理能力」です。
わずかな差が積み重なって、大きな差へと変わるのです。
「集中もできない」
「勉強が頭に入らない」
「やる気が起きない」
「元気が出ない」
すべてがうまくいかないときがあります。
四方八方を壁に囲まれ、切羽詰まっているときがあります。
「なぜだろうか」と考えて、問題になっていることを避けたり解消したりすればいいですが、その余裕さえもない。
どん底から抜け出そうと悪あがきをしようとしますが、余計に余裕をなくしてしまうという悪循環になる。
どうすればいいのか。
こういうときは、十分な睡眠を取ることをおすすめします。
それも「十分すぎるくらいの睡眠」がポイントです。
自分に余裕がないときには、いつの間にか睡眠不足になっていることに気づきにくいです。
十二分に睡眠を取ることで、体力や気力を回復し、悪循環から抜け出すきっかけになることがあります。
余裕がないときは、余裕をつくることを優先させましょう。
ぐっすり寝ることで、あっさりいつものような調子を取り戻すこともあるのです。
あなたは勉強の進め方をどうしていますか。
わからない問題があっても、わかるまで考え続けるタイプですか。
それとも、わからない問題は、すぐ答えを見てしまうタイプですか。
何時間も時間をかけて一生懸命に考え抜くことで、問題への回答力が身につく人もいます。
粘り強い人なら、わからない問題に1時間も2時間も考え続ける人もいるようです。
たしかに深く考えることで思考力が深まります。
時には回答への糸口を見つけ、正解する場合もあることでしょう。
しかし、です。
受験は競争であり、時間にも限りがあります。
わかるまで考え続けるという姿勢は素晴らしいですが、時間をかけすぎるのも良くありません。
わからないものはわかりません。
そこでおすすめしたいのが「3分ルール」です。
問題を見てすぐ答えがわからなくても、とりあえず3分間は一生懸命に考えてみましょう。
3分間考えてもわからなければ、堂々と問題の回答を確認してかまいません。
忘れてはならないのは「解説」です。
ただ答えだけを見て終わりにするのではなく、なぜその答えになるのかという解説も丁寧に読みましょう。
どうやって解くのかをきちんと理解して、次に同じ問題が出たとき、解けるようにしておきます。
時間を有効に使いながら、勉強をスムーズに前に進めることができます。
人によっては、苦手科目を克服できない人がいます。
人それぞれであるように、得意不得意とする科目も人それぞれです。
「とにかく数学が苦手」
「国語だけは性格に合わない」
「歴史のような暗記は、全然ダメ」
「物理はアレルギーだ」
苦手科目は勉強量をこなしているにもかかわらず、点数の伸びが悪いです。
いくら勉強しても、なかなか点数に反映されない。
人の性格もそれぞれであるように、自分に合った科目もそれぞれです。
「苦手科目がある。ダメだ。受験に失敗するかもしれない……」
大丈夫です。
受験では1つの科目の点数だけで、合否が決まるわけではありません。
特殊な入試例を除き、受験では超えなければいけない「2つの合格ライン」さえ取れていれば合格します。
いくら苦手とはいえ「0点」というのは極端すぎます。
苦手でもいいですから、最低限、超えておかなければいけない点数があります。
苦手科目は、この最低点以上が取れる勉強さえできていれば、OKです。
おおむね、この最低点はどこの大学でもかなり低くなっているはずです。
また驚くことに、学校によってはこの最低点を設けていないところもあります。
自分の目指している大学の場合も確認しておきましょう。
もちろん学校には、講師の数や教室の数に限りがあります。
その枠内に収まるよう定員が設けられ「点数のいい人から順に定員数を合格させる」という形式を取っています。
しかし、点数のいい人から順とはいえ、合格に必要な最低総合得点は、毎年、だいたいある点数で落ち着きます。
試験の種類にもよりますが、だいたい70から80%あたりが合格ラインになっているはずです。
もしあなたが目指している大学が明確に決まっているなら、もっと具体的にわかるはずです。
その大学の過去10年間で、合格に必要だった「最低総合得点」を割り出してみましょう。
科目を総合してこのくらい点数を取る必要がある「総合点」が具体的に見えてくるはずです。
このように受験では「科目ごとの合格最低点」と「合格に必要な最低総合得点」の2つをクリアしていれば、合格します。
苦手科目があるからと言って、悲観する必要はありません。
苦手科目で取れない点がある分、得意科目で取っていけばいい。
たとえば、入試に必要な科目が「英国数」の3科目だったとします。
許容される最低ラインは「30点」、合格に必要な最低総合得点は「200点」とします。
数学が苦手でたった40点しか取れなくても、英語が80点、歴史80点ならいい。
許容される最低ラインを越え、最低総合得点である200点を超えています。
苦手科目は、合格最低点さえ超える程度なら、苦手なままでも合格します。
得意科目を伸ばせるだけ伸ばし、苦手科目をカバーできるようになっておきましょう。
入試では、複数の科目で獲得した点の総合点で合否が決まります。
たとえ、1科目のスコアが悪くても、そのほかの科目がよければ、合格します。
苦手な科目はあっていい。
どうしても苦手でアレルギーがある科目がある場合は、伸びの悪い科目にいつまでも時間を投下するのは得策ではありません。
その時間があるなら「苦手ではない科目」に時間を増やし、着実に点を獲得する学力を身につけましょう。
苦手科目は、あえて捨ててしまいます。
諦めも肝心です。
おかしな話ですが、諦めることで合格の突破口が見いだせる場合があります。
理想は、得意科目をつくることです。
伸びにくい科目がある反面、伸びやすい科目もあるはずです。
伸びる科目は、たっぷり勉強量を投下して、伸ばせるだけ伸ばしておきましょう。
確実に高得点が取れる状態まで仕上げます。
楽しみながら勉強もはかどり、モチベーションアップにつながります。
確実に安定した高得点が取れる科目があれば、入試ではかなりの強みになります。
苦手な科目を避ける反面、得意な科目は貪欲に勉強し、安定して高得点が取れるように勉強していきましょう。
通常、私たちは教科書を読むときに、黙読をします。
声を出さずに読むということです。
黙って文章を読んでいるほうが、お行儀よく映ります。
しかし、実は黙読ほど忘れやすい勉強法もありません。
記憶力という面ではとても効率の悪い方法です。
目からの刺激しかないため、刺激が小さいのですぐ忘れやすくなります。
「お昼すぎに教科書を読んでいると、うつらうつら眠くなる」
あなたも一度は経験があることでしょう。
そういうときこそ、音読をすれば目が覚めます。
声を出すことで、体のさまざまな五感を刺激することになるからです。
目で読み、口を動かし、さらに耳で聞くことになります。
それでも眠気が取れなければ、立って音読です。
眠気がなくなると同時に、頭が冴えます。
複数の器官を使っているので、それだけ刺激も強くなり、覚えやすく忘れにくくなる方法です。
あなたもぜひ試しましょう。
一部では音読が通用しない科目もありますが、英語で単語を覚えるときや歴史で文章を理解するときには圧倒的な効果を発揮します。
授業中や静かな図書館やテスト中などではTPOをわきまえる必要がありますが、1人になって勉強するときには心がけましょう。
TPOをわきまえながら、迷惑のかからない場所では徹底的な音読をしましょう。
この差は受験勉強において、大きいはずです。
記憶力をアップさせるために、音読をすればいいというコツはすでにご紹介しました。
さて、その音読にさらに効果を付け加えてみましょう。
音読をするときのコツは「感情を込めて声に変化を持たせること」です。
やはり大きな声のほうが効果は大きいですが、小さな声でも効果があります。
声に抑揚をつけるのもポイントです。
たとえば、英単語を覚えるときには、単語の意味を込めて音読してみましょう。
気持ちを込めて音読したり、抑揚をつけたりなどの工夫をすると、より記憶の効果は強くなります。
「angry(怒り)」という単語を覚えるときは、怒りを想像しながら音読します。
少し大きな声で、乱暴な口調で発音してみましょう。
また「melancholy(憂うつ)」という単語を覚えるときには、憂うつで元気がない状態を想像しながら音読します。
歴史の勉強でも大いに威力は発揮します。
歴史の教科書では、出来事が淡々と書かれています。
しかし、そこに登場する人物が戦いに挑むからには、登場する人物に喜怒哀楽があるはずです。
「絶対にこの戦には負けられない」という武将の顔や表情を思い浮かべながら本を読みます。
登場人物の心情は、自分で適当なイメージで結構です。
大事なことは、気持ちを込めることです。
登場人物の心情を想像しながら音読すれば、歴史の流れが頭に入りやすくなります。
感情が伴うと、脳は覚えやすくなる法則にも一致します。
また、勉強への印象も大きく変わります。
無味乾燥だと思えた歴史への印象が急に変わります。
「感動の連続ばかりではないか」と思え、楽しくなるのです。
勉強の基本といえば、音読です。
そう言えるくらい、まず音読を当たり前の勉強法にしましょう。
音読をして、記憶力が下がることはありません。
声を出して読むことで、脳に入ってくる刺激が強くなり、覚えやすく忘れにくくなります。
さて、音読で平均的な記憶力が良くなれば、さらにもう1つ、記憶力増強の工夫があります。
音読しながら紙に書きます。
勉強では特に覚えておきたいと思う一文やキーワードが登場します。
そういう一文やキーワードは、淡々と音読するのではなく、紙に書きながら音読しましょう。
紙はノートでもメモ用紙でも、書ければ何でもOKです。
字は、小さく書くのではなく、少し大きめで大胆に書くのがポイントです。
走り書きで字が汚くてもかまいません。
紙に押し付けるように、わざと少し力を入れて、太く濃く書くことです。
書くときは、鉛筆よりボールペンのほうがおすすめです。
そうすると、よく頭に入ります。
音読に手が加わることで「目・口・耳・手」の4カ所を最大限に活用することになるからです。
私は昔からメモを取るときには、ボールペン派です。
人から話を聞くときに取るメモも、シャープペンシルではなくボールペンです。
学生時代からノートを取るときには、鉛筆ではなくボールペンばかり使っていました。
各種試験の勉強のときも、鉛筆は使わず、ボールペンばかりです。
鉛筆やシャープペンシルの芯は全然なくなりませんが、ボールペンの黒いインクだけはすぐなくなるくらい使っています。
なぜボールペンばかりなのかというと、理由があります。
記憶力が良くなるような気がするからです。
ボールペンを使うと「ある独特の心理状態」になれます。
油性のボールペンの字は、あとから消しゴムで消すことができません。
一度書けば、ずっと残り続けます。
紙を燃やさなければ、一生涯残り、インクも色あせません。
ボールペンを使って書いていると、その心理状態が働きます。
「紙に書いて覚えたことは、ボールペンで書いたように消えない」
そう思わせてくれるところが、ボールペンの素晴らしい点です。
暗示でもいい。
思い込みや暗示は、重要です。
プラシーボ効果を生み出します。
「自分は覚えられる」と思い込むことで、勉強や記憶への心理的障壁をなくすことができ、勉強への姿勢が前向きになります。
今、手元にあるボールペンで何か字を書いてみましょう。
「なんだか覚えられそう」という気がしませんか。
本屋に行けば、わかりやすい参考書がたくさんあります。
足りない理解を補うために、参考書を頼りにすることがあります。
予備校講師のわかりやすい解説を聞くと、理解も早くなるでしょう。
1時間悩み続けて理解できなかった内容が、1枚の図で素早く理解ができることがあります。
今まで悩んでいたのは何だったのかと思うでしょう。
では、教科書はいらないのかというと、そうではありません。
やはり勉強の中心は、教科書です。
教科書こそ、正規の出題範囲だからです。
教科書の範囲外の内容は、受験でも出題されることはありません。
大学受験に受かるために必要な答えは、教科書の中に書かれています。
歴史の教科書に載っていないような、歴史的出来事は試験にも登場しません。
国語の教科書に載っていないような見たこともないような漢字や熟語も試験に登場しません。
化学も物理も生物も英語もそうです。
どんな受験でも、出題範囲は教科書からです。
万が一、出題されるとすれば、必ずわかりやすい注釈がついて、知らなくても理解できるようになっています。
そう思えば、広大に思えた試験範囲が少し小さくなった気がしませんか。
逆にいえば「教科書1冊を完璧に仕上げてさえしまえば、どんな大学の試験にも対応できる」と思ってもいい。
だからこそ、まず教科書を制覇することが王道です。
では、参考書とは何なのでしょうか。
参考書とは何かというと「参考にするための本」です。
足りない理解を深めたり、問題への応用力をつけたり、教科書の言葉にわかりやすい解説を加えたりしています。
あくまで参考であり、教科書の脇役としての存在です。
どうしても教科書だけの解説では理解が不足していると感じる場合に活用します。
知識や理解を深めたり、応用力をつけたりする場合に、活用するのです。
社会人が趣味で勉強する分には、時計はあってもなくてもかまいません。
気分で適当に勉強を進めればいいでしょう。
試験日や合否という結果が伴わないからです。
気が向いた時間に、適当に進めればいい。
しかし、受験は違います。
試験日があり、合否という結果が伴います。
テストには、明確な制限時間があります。
「趣味でする勉強」と「受験で合格するための勉強」は、まったく別物です。
時間に対する意識が全然違う。
あなたが勉強をするとき、机に時計がありますか。
時間を気にするのは、試験本番だけとは限りません。
普段の勉強のときから、机に時計を置いて気にしましょう。
効率よく受験勉強を進めるためには、時計は必要です。
さあ、なぜ机の上に時計を置くのかという理由が、もうおわかりですね。
時間感覚を養うためです。
時間の1分1秒の貴重さを感じやすくするためです。
「こんなに時間がたっているのに、まだこれだけしか進んでいない」
「予定より勉強が遅れている」
「もうこんなに時間が進んでいる」
時計を置くだけで、すぐ効果を体感できるはずです。
この時間感覚によって得られるメリットは大きい。
制限時間内に文章を読んで理解し、問題が解けるようになるための時間感覚を、早いうちから身につけておくことです。
時計を置くことで、自然と「タイムリミット」を意識することになります。
受験日まで残りの日数があり、1日は24時間ということがわかれば、適度な焦りを感じることができます。
焦りがやる気へと変換できるようになります。
時間を意識するから、あらかじめ立てておいた勉強計画の調整がうまくできるようになるのです。
受験生にとってなくてはならないのは、模試です。
模試の結果が悪ければ、落ち込んでしまうでしょう。
D判定やE判定が目立つと、志望校の合格が絶望的であるように思えます。
大きなため息が出て、心がどんよりしてしまうでしょう。
「もうダメだ」と思ってしまうところですが、ちょっと待ってください。
落ち込む必要はありません。
むしろほっとしてください。
模試の結果が悪ければ「本試験でなくて良かった」と考えるのです。
どれだけ模試の結果が悪くても、受験失敗が決まったわけではありません。
あくまで模試です。
共通テストですらありません。
どれだけ模試の結果が悪くても、本試験には1ミリも影響しません。
自暴自棄になる必要はなし。
大切なのは、模試の後です。
本試験まで時間があります。
模試で間違えたところは、徹底的にチェックしてください。
次は正しく回答ができるよう、しっかり見直しましょう。
そうすれば、模試を十分生かせます。
「模試がダメだった」と思えば、落ち込みます。
「本試験でなくて良かった」と思えば、元気が出ます。
見方を変えれば「課題がたくさん見つかった」ともいえます。
一度にたくさんの課題が見つかったなら、それはそれで幸いなことです。
見直し箇所は多いかもしれませんが、次のアクションが明確になりました。
まだ時間はあるので、自分を信じて本気を出せば、本試験に間に合うでしょう。
模試の悔しさをバネに、本試験に向けて勉強してください。
残り時間は少なくても、限られて中でできることがあるでしょう。
本試験前の模試でD判定やE判定でも、そこから猛勉強をして、合格を果たした人は大勢います。
模試の結果が悪くても、それをバネにして、勉強のモチベーションに変えてください。
どれだけ模試の結果が悪くても、逆転のチャンスはあるのです。