公開日:2009年12月12日
執筆者:水口貴博

受験テクニックを磨く30の方法

  • 人間は、
    丸暗記が弱く、
    ストーリー性のある記憶に強い。
受験テクニックを磨く30の方法

人間は、丸暗記が弱く、ストーリー性のある記憶に強い。

勉強とは覚えることです。
受験勉強では、覚えなければいけないことが数多く登場します。
あなたの場合、どう覚えていますか。

ノート魔にならない。

私の中学時代の話です。
授業中、先生が黒板に書いたことを熱心にノートに書き写していたとき、ふと思ったことがあります。
「ノートを取る必要性について」です。

勉強の大変さは、後になるほど軽くなる。

初めて勉強することは、時間がかかります。
覚えるのは時間も体力も必要だからです。
たとえば、200ページ以上もある歴史の教科書1冊を読み終えるまでには、長い時間がかかります。

休憩を取って、長丁場の勉強に備える。

休憩なしの勉強が続くのは短時間だけです。
寝不足が通用するのは、徹夜だけです。
軽微な試験であったり、また試験日まで時間が短かったりなら多少の無理はいいでしょう。

文系と理系の勉強を交互にすれば、疲れにくくなる。

同じ勉強を何時間も続けていると、疲れがたまったり頭がぼうっとしたりします。
そういうときには勉強をやめて、休憩をすればいいですが、勉強が完全にストップしてしまうことになります。
勉強を進めながら気分転換もできる方法があります。

漫画・映画・科学系番組は、停滞していた勉強が進み始めるきっかけになる。

気分転換にどんなことをしていますか。
一般的には、散歩で体を動かしたり、シャワーでリフレッシュしたりする方法が代表的ですね。
さて、この気分転換の方法がポイントです。

調子に乗っているときには、あえて休憩を取らないほうがいい。

勉強に疲れたときには、休憩が基本です。
無理をしてもよくありませんし、マイペースで進めるのが一番ですね。
では、こんな経験はありませんか。

どんなに記憶力の弱い人でも、強化できる方法がある。

「自分は記憶力が弱いから勉強に向いていない」
ときどき記憶力のせいにしている人がいます。
たしかに「生まれつきの記憶力」というのは存在します。

焦りを味方に変えてしまう人が、合格をつかみ取る。

人間の脳の中で、記憶する場所には2種類の場所があります。
「短期記憶をする海馬かいば(かいば)」と「長期記憶をする側頭葉(そくとうよう)」です。
人間がまず覚え始めたことは、いきなり長期記憶ができる「側頭葉」ではなく、短期記憶をする「海馬」という場所に保存されます。

なぜ、試験には必ず超難問が出題されるのか。

試験では、ほんのわずかではありますが、超難問と言われる問題が出題されます。
私が受験時代に、いろいろな大学の問題集を見ていると「こんな問題は普通の人はわかるはずがない」という超難問を目にしました。
特に有名私立大学や有名国立大学ほど、必ずと言っていいほど難問がいくつか登場します。

「勉強時間」より「勉強量」のほうが大切。

「今日はよく勉強した!」
一生懸命に勉強したとき、自然と口にする言葉です。
あなたも口にしたことがあることでしょう。

短時間で勉強量をこなすためのキーワードは、集中力。

勉強時間はむやみに長くするものではありません。
長時間勉強をしていれば、どんな人でもだらだらになります。
理由は単純。

勉強前には、食べすぎない。

私が学生時代の失敗です。
「さあ、これから勉強するぞ!」
学生だった私は、勉強をする前は腹ごしらえから始めようと思い、食事をしました。

友人とのネットワークは、強力な支えになる。

受験は競争の世界です。
たとえ、同じクラスの友人とも競争することになります。
「友人に負けてなるものか!」

受験は、恥を捨てることから始まる。

社会人になってから、社長や地位の高い方とお話をする機会があります。
そんなとき、いつも気づく意外なギャップがあります。
「地位の高い人ほど腰が低い」という意外なギャップです。

勉強とはインプット作業。
試験とはアウトプット作業。

ときどき試験を受けることを勉強だと思っている人がいます。
難しい問題を解いていると「俺って頑張っている!」と思います。
それも「試験」という響きのせいか、なぜかかっこよく聞こえます。

誘惑を、一切禁止する必要はない。
ご褒美や息抜きとして活用すればいい。

ダイエットが失敗する理由は、食べることを一切禁止するからです。
「食べない、食べない」と考えすぎるため、逆に失敗します。
「食べない、食べない」と考えることは、食べることを考えているということです。

学力が十分なら、先に進むより、復習に時間を充てたほうがいい。

試験日が近づいてくると「できないことばかり」が目につくようになります。
できないことはほんの一部であり、無視してもいいような難問です。
しかし、不思議なことに、人間は焦りが出始めると見方や考え方に変化を及ぼします。

基本問題に強くなると、学力全体が底上げされる。

受験で失敗する人は、基本問題を軽視します。
基本的な問題であり、復習するほどでもないと思います。
「間違えるはずがない」と思うからです。

すべてがうまくいかないときには、悪あがきより、十分な睡眠を。

「集中もできない」
「勉強が頭に入らない」
「やる気が起きない」

3分考えてもわからない問題は、すぐ回答を見てもいい。

あなたは勉強の進め方をどうしていますか。
わからない問題があっても、わかるまで考え続けるタイプですか。
それとも、わからない問題は、すぐ答えを見てしまうタイプですか。

受験には、超えなければいけない2つの合格ラインがある。

人によっては、苦手科目を克服できない人がいます。
人それぞれであるように、得意不得意とする科目も人それぞれです。
「とにかく数学が苦手」

伸びる科目は、伸ばせるだけ伸ばして、点数を稼ぐ。

入試では、複数の科目で獲得した点の総合点で合否が決まります。
たとえ、1科目のスコアが悪くても、そのほかの科目がよければ、合格します。
苦手な科目はあっていい。

音読を制する者は、受験を制する。

通常、私たちは教科書を読むときに、黙読をします。
声を出さずに読むということです。
黙って文章を読んでいるほうが、お行儀よく映ります。

感情を込めて音読すれば、無味乾燥な勉強さえ、感動的になる。

記憶力をアップさせるために、音読をすればいいというコツはすでにご紹介しました。
さて、その音読にさらに効果を付け加えてみましょう。
音読をするときのコツは「感情を込めて声に変化を持たせること」です。

音読だけで満足しない。
特に覚えておきたい一文やキーワードは、紙に書く。

勉強の基本といえば、音読です。
そう言えるくらい、まず音読を当たり前の勉強法にしましょう。
音読をして、記憶力が下がることはありません。

「一度書いたら、一生消えない、忘れない」
そう思わせてくれるのが、ボールペンの素晴らしい点。

私は昔からメモを取るときには、ボールペン派です。
人から話を聞くときに取るメモも、シャープペンシルではなくボールペンです。
学生時代からノートを取るときには、鉛筆ではなくボールペンばかり使っていました。

わかりやすい参考書があっても、勉強の中心はあくまで教科書である。

本屋に行けば、わかりやすい参考書がたくさんあります。
足りない理解を補うために、参考書を頼りにすることがあります。
予備校講師のわかりやすい解説を聞くと、理解も早くなるでしょう。

時計は、時間の貴重さを教えてくれる先生である。

社会人が趣味で勉強する分には、時計はあってもなくてもかまいません。
気分で適当に勉強を進めればいいでしょう。
試験日や合否という結果が伴わないからです。

なぜ大人たちは「今のうちに勉強しろ」と言うのか。

高校1年のころ、虫歯になって歯医者に行きました。
たまたま歯医者の受付のお姉さんと仲良くなり、会話の中でふと、意味ありげな言葉を言われました。
「若くていいね。今のうちに一生懸命に勉強してね」

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