執筆者:水口貴博

仕事に集中する30の工夫

10

言葉は省略をしてもいいが、適度さを守る。

言葉は省略をしてもいいが、適度さを守る。 | 仕事に集中する30の工夫

私たちは、仕事を楽にするために「省略語」をよく使います。

省略語は、大いなる時間の節約をもたらします。

たしかに省略語は便利です。

言いやすく、伝えやすくなります。

仕事を減らすために効果を発揮します。

ストレスも小さくなるでしょう。

しかし、それも適度さが重要です。

ある程度、一般的に知れ渡っている省略語を使う分には、お互いにとって有益です。

しかし、何でも省略をすればいいわけではありません。

度が過ぎれば、逆効果になります。

ある日、職場の同僚から「資料をVしておきました」という連絡がありました。

「V」というのは、言葉を省略しすぎです。

その連絡を受けた私は、はじめ、意味がわかりませんでした。

「ピースサイン」という表現で「うまくいきました」という意味かと思いました。

しかし、別の英単語の頭文字かもしれません。

心当たりのある英単語をいくつか思い浮かべましたが、本当に正しいのかどうかという自信がありません。

こういうのは気になるほど、頭から離れなくなります。

あまり大した意味ではないかもしれません。

しかし、重要な連絡かもしれず、ほうっておくわけにもいきません。

気になって仕方なくなり、本人に尋ねてみることにしました。

この時点で、時間とエネルギーをかなりロスしています。

答えは「バージョンアップしておきました」という意味でした。

「Version UP」の「V」でした。

「それなら最初から省略せずに、そう伝えてくれ」と、思いました。

省略しすぎた言葉のせいで、仕事が減るどころか、逆に増えてしまった例です。

省略語の欠点は、度が過ぎると、知らない人に理解できないという点です。

場合によっては、誤解を招いて、仕事のミスや失敗を誘発させることにもなりかねません。

面倒だからとはいえ、省略語を乱用しすぎると、理解できない人への説明が必要になり、余計に仕事が増えることになります。

楽にしようと思って使った省略語のために、面倒が増えるというのは、本末転倒なのです。

仕事に集中する工夫(10)
  • 省略語を乱用しすぎないようにする。
とにかく仕事に着手する。

仕事に集中する30の工夫

  1. 定時というタイムリミットを、強く意識する。
  2. やる気があるうちに、仕事を片付ける。
  3. 「いつでもいいよ」と言われた仕事ほど、すぐ取りかかる。
  4. 「仕事リスト」を作ってから、仕事を始める。
  5. 無駄な会議は、徹底的に廃止する。
  6. デジタル機器を、優秀な秘書にする。
  7. 部下同士の仕事を交代させると、人間関係がよくなる。
  8. 同じ種類の仕事は、まとめて片付ける。
  9. 例外を、1つも作らない。
  10. 言葉は省略をしてもいいが、適度さを守る。
  11. とにかく仕事に着手する。
  12. 仕事中に割り込まれる要因を排除する。
  13. 「始業時間前」と「昼休み」は、仕事に専念できる時間。
  14. 将来像を、上司に伝えておく。
  15. 同種類の仕事をついでに引き受けると、仕事は増えるどころか減る。
  16. 休憩は疲れたときに入れるのではなく、仕事の区切りに入れる。
  17. 読み終わったメールは、保存ではなく、削除する。
  18. 思わぬ仕事に対応できるよう、あらかじめ準備を整えておく。
  19. 仕事は、一気に片付ける癖をつける。
  20. コーヒーを飲むと、仕事に集中できる。
  21. すぐ片付く仕事から着手する。
  22. 仕事中の水分は、控える。
  23. 定時で帰って、十分に睡眠時間を取る。
  24. 大きな仕事は、短く区切ってから進める。
  25. チームミーティングを開かない。
  26. 最初の90分間を、最大限に活用する。
  27. 着手している仕事が未来にどうつながるのかを、把握する。
  28. 仕事の一部を、他人にお願いする。
  29. パンよりご飯のほうが、集中力が継続する。
  30. 仕事を逃れる努力より、仕事を済ませる努力のほうが小さい。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION