執筆者:水口貴博

仕事に集中する30の工夫

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仕事は、一気に片付ける癖をつける。

仕事は、一気に片付ける癖をつける。 | 仕事に集中する30の工夫

一流の漫画家は、仕事が速いのが特徴です。

早くても、絵は上手です。

急いで描いたから上手に描けました。

自分を追い込んで発揮した集中力が、高い質を生み出しています。

1つの漫画を描くだけでも大変ですが、複数の連載を抱えています。

一流だから速いのではなく、速いから一流になれました。

一気に仕事を片付けようとする意気込みが、スピードと質の向上を生み出して、よい作品が生まれています。

数多くの作品をこなすことで、ヒットが生まれます。

暇な漫画家のほうが、時間の余裕があっても、作業がなかなか進みません。

そのうえ、絵もストーリーも面白くありません。

ゆっくり丁寧にちびちびと進めようという心の緩みが、次のような悪魔のささやきに変わります。

「ゆっくり描こう」

「まだ大丈夫だろう」

「後回しにしても大丈夫だろう」

緩んだ気持ちは、さらなる悪循環を招きます。

余分なことを考え始め、友人と雑談をして、仕事を後回しにしてしまいます。

この気持ちの緩みは、恐ろしいほどはっきり仕事に反映されます。

「余裕を持って丁寧に」というのは、素晴らしい響きです。

しかし、素晴らしいのは表向きだけで、実際はサボってしまうのが人間です。

自動車の教習も、何カ月もかけてゆっくり進めるより、短期で終わらせたほうが、よく習得できます。

一時的に、自分を追い込むのはいいことです。

緊張感が生まれ、友人と遊んだり、テレビを見たりする暇もなくなります。

ほどよい緊張が、高い集中力を生み出し、高い成果につながります。

これが集中力を生み出し、仕事の質を上げます。

仕事に集中するスタイルは「ちびちび」ではなく「一気」です。

一気に片付けてしまえば、仕事の時間が短くなる分、結果としてストレスも小さいだけでなく、速く進み、質も上がります。

仕事に集中する工夫(19)
  • 仕事は「ちびちび」ではなく「一気」に片付ける。
コーヒーを飲むと、仕事に集中できる。

仕事に集中する30の工夫

  1. 定時というタイムリミットを、強く意識する。
  2. やる気があるうちに、仕事を片付ける。
  3. 「いつでもいいよ」と言われた仕事ほど、すぐ取りかかる。
  4. 「仕事リスト」を作ってから、仕事を始める。
  5. 無駄な会議は、徹底的に廃止する。
  6. デジタル機器を、優秀な秘書にする。
  7. 部下同士の仕事を交代させると、人間関係がよくなる。
  8. 同じ種類の仕事は、まとめて片付ける。
  9. 例外を、1つも作らない。
  10. 言葉は省略をしてもいいが、適度さを守る。
  11. とにかく仕事に着手する。
  12. 仕事中に割り込まれる要因を排除する。
  13. 「始業時間前」と「昼休み」は、仕事に専念できる時間。
  14. 将来像を、上司に伝えておく。
  15. 同種類の仕事をついでに引き受けると、仕事は増えるどころか減る。
  16. 休憩は疲れたときに入れるのではなく、仕事の区切りに入れる。
  17. 読み終わったメールは、保存ではなく、削除する。
  18. 思わぬ仕事に対応できるよう、あらかじめ準備を整えておく。
  19. 仕事は、一気に片付ける癖をつける。
  20. コーヒーを飲むと、仕事に集中できる。
  21. すぐ片付く仕事から着手する。
  22. 仕事中の水分は、控える。
  23. 定時で帰って、十分に睡眠時間を取る。
  24. 大きな仕事は、短く区切ってから進める。
  25. チームミーティングを開かない。
  26. 最初の90分間を、最大限に活用する。
  27. 着手している仕事が未来にどうつながるのかを、把握する。
  28. 仕事の一部を、他人にお願いする。
  29. パンよりご飯のほうが、集中力が継続する。
  30. 仕事を逃れる努力より、仕事を済ませる努力のほうが小さい。

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