執筆者:水口貴博

段取り力を高める30の方法

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遅刻のときは、どんな場所でもきちんと連絡を入れる。

遅刻のときは、どんな場所でもきちんと連絡を入れる。 | 段取り力を高める30の方法

ある日のことです。

朝、部下のKさんが、9時を過ぎても出社してきません。

どうやら遅刻のようです。

Kさんは、朝一番で大切な仕事があり、本人がいないと仕事上で影響が出てしまいます。

「困ったなあ。どうやって調整しようか」

私は、スケジュール調整に困っていました。

Kさんが遅刻ということで、スケジュール調整をしようとしていたとき、ちょうどKさんから電話が入ります。

「電車遅延で遅くなりました。すみません。今、ビルの1階にいます。今から上がります」

電車遅延のため、遅刻したという内容でした。

驚いたのは、場所でした。

1階にいるのに、わざわざ遅刻で少し遅れるという電話です。

到着は間近のところです。

そのままエレベーターで上がればいいじゃないか、と思います。

しかし、すぐ到着間近でも、遅刻の連絡を怠らない彼の姿勢に、私は逆に信用が持ててしまいました。

心のケアの1つです。

ほんのわずかな時間でも、遅刻するときにはできるだけ早く連絡を入れれば、スケジュール調整を立て直す時間が生まれます。

遅刻のときは、きちんと連絡を入れるというのは社会人としての常識ですが、遅刻のときほど時間も心も余裕がありません。

遅刻の連絡も、どれだけきちんとできるかで、印象は大きく変わるのです。

段取り力を高める方法(12)
  • 到着する寸前でも、遅刻のときは連絡する。
具を入れる順番を整えないと、おいしいカレーは作れない。

段取り力を高める30の方法

  1. 豊かな時間は、段取りのよさから生まれる。
  2. うまくいかなかったときは「段取りの悪さ」を見直す機会と考える。
  3. 楽をしたいから、サボるのではない。
    楽をしたいから、段取りを考えるのだ。
  4. 簡単な問題から始めたほうがうまくいく。
  5. 段取りの悪い会議は、会議中に資料を配る。
    段取りのいい会議は、会議前に資料を配る。
  6. わかりやすくするために、図表は本当に必要かを考える。
  7. 誰もしないことをするのが、段取りだ。
  8. 作業は、単発より、連続にする。
  9. 旅の帰りに旅をする。
  10. 段取りの下手な人は、会話を減らす。
    段取りの上手な人は、会話を増やす。
  11. 段取りとは、区切ること。
  12. 遅刻のときは、どんな場所でもきちんと連絡を入れる。
  13. 具を入れる順番を整えないと、おいしいカレーは作れない。
  14. いらない物は捨て、好きなことをすれば、集中力は自然と出る。
  15. 段取り上手には「まとめる力」と「分ける力」がある。
  16. 好きなことを始めにして、嫌いなものは後回しでいい。
  17. 軽いジョークから始めたほうが、提案はうまくいく。
  18. 話をしないのも、段取りだ。
  19. 規模が大きく、複数人で作業をするときは、あらかじめ流れを紙に書いておく。
  20. 「知ろうとする努力」から「知ろうとしない努力」へと転換する。
  21. 段取りとは、一歩先の未来を考えた行動のこと。
  22. 応用とは「基本の組み合わせ」であり「積み重ね」。
  23. 疲れたら、疲れていない部分を使えばいい。
  24. 一番手が、一番大変。
  25. キーマンを見つけて、人脈を開拓する。
  26. 段取りで大切なことは「パーフェクト」ではなく「テンポ」。
  27. 仕事をたくさんすれば、段取りは自然と身につく。
  28. 時系列を記録すると、やる気が出る。
  29. マナーそのものが、素晴らしい段取りである。
  30. 段取りは、トラブルが起こることを前提に考える。

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