私の不思議な体験を、1つご紹介します。
ある日、職場で仕事をしていたときのことです。
その仕事は、長時間、単調な作業を繰り返すという内容でした。
1つの仕事は、15分ほどで終わる小さな仕事でしたが、何度も繰り返します。
簡単な仕事内容です。
しかし、簡単で単調な繰り返しだからこそ、飽き飽きしていました。
そんな、ある日のことです。
上司から「作業の進み具合を後で確認したいから、開始と終了の時間を正確に記録してほしい」と言われました。
そこで指示のとおり、作業の進み具合を「時系列」でまとめて、記録していきました。
すると、なぜか単調な仕事が楽しくなった、という不思議な状態に直面しました。
作業そのものは、何も変更していません。
ただ時系列を記録する作業を加えただけです。
しかし、この「時系列の記録」が、思わぬ効果をもたらします。
ゲーム感覚になり、楽しくなります。
時間を記録すると、一単位あたりにかかった時間が、目に見えて確認できます。
「一コマ、15分かかっているな」
「今度は13分で終わっている」
「おや! 今回は10分で終わっているぞ」
自分の成長が見えているようです。
記録を残すことで、慣れとスピードアップが目で確認でき、やる気の向上につながります。
記録をつける習慣は、仕事のためだけではありません。
作業者のやる気を刺激するためです。
時間を記録することでやる気になり、仕事力が向上するのです。