私はよく読者から「元気づけられました」というメールをいただくことがあります。
文章を書くときに、ただ淡々とした文章は書きたくないです。
それより、読んでいて元気になってくる文章が書きたいのです。
ある日、元気になるための文章を書くコツを見つけました。
「すればいい」という表現を使えばいいのです。
「してはダメです」という、禁止口調で書かれた文章をときどき見かけます。
「ダメ。ダメ。ダメ」と書かれていると、読者は元気がなくなります。
「何をすればいいのか」と途方に暮れてしまうからです。
読者は答えを見つけるために、忙しい時間をやりくりして読んでいます。
落ち込ませては、失礼です。
読者が元気になるのは「解決策」です。
読者は解決策を見つけるために、忙しい時間をやりくりして読んでいます。
そのためには「ダメ」という表現をやめて「すればいい」と書き換えるだけでいいのです。
「ダメ」という禁止で文章を終わらせてしまうから、読者はだんだん元気がなくなります。
代わりに「すればいい」というふうに、書き換えると「こんなことをしてもいいのか。よし。やってみよう」と元気になります。
行動を許してくれると、元気になれるのです。
元気の出る文章を書くには「すればいい」と、書くだけでいいのです。