執筆者:水口貴博

参考書の賢い選び方と使い方

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理解できない原因は、あなたにあるのではなく、説明する側にある。

理解できない原因は、あなたにあるのではなく、説明する側にある。 | 参考書の賢い選び方と使い方

私は、できるだけ読者に理解できるような、わかりやすい文章を心がけています。

もし、読者が理解できないなら、私の責任です。

専門的な言葉や省略した言い方などに問題があります。

専門用語も当たり前のように使ってしまうのはよくありませんね。

自分が当たり前だと思っていることは、省略した言い方になってしまいがちです。

専門用語や省略が、説明をわかりにくくさせ、読者の理解を妨げている原因になっています。

読者が悪いということは1つもありません。

私がいけません。

知っている人から知らない人への立場ですから、知らない人の立場に立つことが仕事だと思っています。

これは参考書にも当てはまります。

参考書を書いている人は、その専門分野にたけたプロです。

「知っている人」が「知らない人」へ向けて教えています。

もし、読者が一生懸命に理解しようと努力しているにもかかわらず理解できないなら、悪いのは説明している側です。

専門分野を熟知した専門家は、難しい言葉を当たり前のように使ってしまい、説明も省略が多くなります。

「これくらいは当然知っているだろう」という前提で考えてしまうからです。

事実、そういう読者のことを考えずにいる著者はいます。

知らない人の立場になって考えて説明するという努力が足りない。

知っている人は、単に教えればいいわけではありません。

「わかりやすい」という付加価値をつけて教える必要があります。

それが優れた教師の条件です。

知っている人が知っていることを口にするなら、難しいことではありません。

本当に難しいことは「いかにわかりやすく説明するか」です。

ここが教師の実力を発揮する瞬間です。

よい参考書といわれる条件になります。

参考書の賢い選び方と使い方(17)
  • 説明が聞いてわからないときに自分を責めすぎないようにする。
自分が「重要だ」と感じる部分は、必ずしも重要とは限らない。

参考書の賢い選び方と使い方

  1. わかりやすい参考書は、優れた教師に匹敵する。
  2. 参考書があれば、授業を受ける時間と場所が自由になる。
  3. 参考書を選ぶときに必ず押さえておきたい、2つのポイント。
  4. ロングセラーは、おおむね当たりと考えていい。
  5. 本のカバーは、集中力を奪う。
  6. 本当に集中すれば、周りの様子は気にならなくなる。
  7. 参考書の浮気をしない人が、受験で合格を勝ち取る。
  8. 入門書レベルは、易しいものを選ぼう。
  9. 易しい入門書から始める真の理由とは、潜在意識をプラスに変えるため。
  10. 理解が難しい感情や雰囲気は、漫画を活用すればいい。
  11. 参考書に不明点があれば、買い換えるのではなく、わかる人に聞く。
  12. 本当に使える参考書は、2冊買ってもいい。
  13. 解説のない問題集には、落とし穴がある。
  14. 参考書をきれいに使っているうちは、まだ本当に生かしきれていない。
  15. なんとなく意味がわかる単語こそ、実は注意が必要。
  16. 教科書が主役。
    参考書は脇役。
  17. 理解できない原因は、あなたにあるのではなく、説明する側にある。
  18. 自分が「重要だ」と感じる部分は、必ずしも重要とは限らない。
  19. コピーをして抜き出せば、よく覚えられる。
  20. 試験範囲を網羅した長期用の参考書。
    理解を重視した短期用の参考書。
  21. 受験は競争だ。
    電子辞書でスピードに差をつけろ。
  22. 分量の多すぎる参考書は、挫折しやすくなる。
  23. 志望校に合格した人が使っていた参考書を使う。
  24. インターネット書店の書評を最大限に活用せよ。
  25. 参考書選びに失敗するのも、勉強の1つ。
  26. ちょっと難しいと感じるくらいがちょうどいい。
  27. 頭のいい人が合格するのではなく、精神的に強い人が合格する。
  28. 参考書の著者は、説明のプロ。
    上手な言葉を借りて、ほかの人に説明してみる。
  29. 向上心のない人と距離を置く。
    向上心のある人と深く付き合う。
  30. 「著者に対する信頼関係」ができれば、参考書への信頼も強くなる。

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