捨てる習慣がないと、気持ちの切り替えはうまくできません。
「いつか使うかもしれない」と考えているものは、使ってはいないけど、いつか役立つかもしれないものです。
ごみ候補です。
しかし、そういうものに限って、使う出番がなかなか来ません。
実はごみになるかもしれないと思い始めたら、もうごみになっています。
それはもう不要です。
先の見えない用途のために、ものをいつまでも持っていると、あなたがごみの中に埋もれます。
ごみになるかもしれないという曖昧さだけを残して、今、あなたを疲れさせているではありませんか。
だからごみなのです。
ごみになるかもしれないと思い始めたら、もう捨てていい。
ぽいと捨てたときに、気持ちよくなります。
たとえば、いつか読むかもしれないと思う本は「捨てるのはもったいない」と思います。
「全部は読んでいないから捨てるのはもったいない。またいつか続きを読むかもしれない」と思います。
しかし、時間が経った本は、読む気持ちが生ぬるくなり、時間が過ぎるほど気持ちが冷めてしまいます。
読むなら、一気に読み切ってしまうことです。
だらだらするのは、時間も体力もだらだらになります。
ごみになるかもしれないと思ったら、もうごみなのです。
すぐ捨てていい。
ぽいと捨てた瞬間、気持ちがすっきりします。
もったいない気持ちもありますが、捨てることのできない時間がだらだらすぎるほうが、さらにもったいないです。
捨てることは、楽になることです。
気分が軽くなります。
気にすることが、1つ減るからです。
「いるかもしれないけど、そのときはそのとき考えよう。今は捨ててしまおう」
思い切って捨てた瞬間から、もう考えなくてよくなります。
気持ちの切り替えは、捨てることでできるようになります。
捨てるから軽くなり、軽くなるから疲れにくくなるのです。