「ゲームは時間の無駄だ」という人がいます。
「得られることも何もない」
「データが消えたら何も残らない」
「ゲームなんて将来何の役にも立たない」
否定的な声が少なくありません。
子どもがゲームをしているならまだしも、大の大人がゲームにのめり込んでいると、厳しい目を向けられることがあるものです。
しかし、ゲームが時間の無駄というのは偏見です。
ゲームが無駄かというと、それは一概には言えません。
有意義になるケースもあれば、無駄になるケースもあります。
大切なことは、そこに「目的」があるかどうかです。
たとえば、仕事や勉強に疲れたとき、休憩時間に少し楽しむくらいならいいのです。
そこには「リフレッシュ」「ストレス解消」といった目的があります。
ゲームをすればすかっとします。
現実ではなかなか味わえない興奮を楽しめ、リフレッシュやストレス解消目的のゲームほど楽しいものはありません。
友人と一緒に遊べるタイプなら「交流の場」「コミュニケーションの機会」になることもあるでしょう。
ゲームの種類によっては、脳トレに役立つものもあります。
思考力や創造力が要求されるゲームなら「頭の体操」という目的となり、ポジティブな消費といえるでしょう。
一方で、これといった目的もなく、単なる惰性でゲームをしているだけなら時間の無駄になります。
貴重な時間を失うばかり。
ゲームはなかなかやめられない仕掛けが満載で、あまりのめり込んでしまうと、抜け出せなくなることもあります。
WHOでは、ゲームのやり過ぎで日常生活に支障を来す状態を「ゲーム障害」と認定しています。
特に課金要素のあるゲームは、射幸心をあおるギャンブルの要素が含まれるものも少なくありません。
気づくと、大きな時間ばかりでなく、多額のお金まで失っていて、青ざめるのです。
リフレッシュやストレス解消など、目的があるなら、どんどんゲームを楽しみましょう。
のめり込みには注意が必要ですが、適度に楽しむ分には問題ありません。
一概にゲームが時間の無駄とは言えず、そこに目的があるかどうかが重要なのです。