あなたが子どものころ、将来なりたかった職業は何ですか。
ちょっと昔を思い出してみてください。
「歌手になること」
「プロ野球選手になること」
「おもちゃ屋さんになること」
人によって将来なりたい職業はさまざまです。
なかには子どものころからの夢を見事実現する人もいますが、実際はごく少数です。
たいていは紆余曲折があり、途中で進路が変わって、別の仕事に就くことになるケースが一般的です。
年齢を重ねて世の中を知るにつれて、考えが変わります。
厳しい現実を知ったり、自分に向いていないことがわかったりなどなど。
興味関心の方向が変わって、違った仕事に就きたくなることもあるでしょう。
子どものころに憧れていた、将来なりたかった職業は、過去の話となることが多いものです。
おそらく今は、子ども時代の希望とは違った職業に就いているのではないでしょうか。
しかし、実は完全に違っているとも言い切れないのです。
今の職業と、子どものころなりたかった職業とを、比べてみてください。
違う職業に就いているとはいえ、完全に無関係とは言えないことがあります。
じっくり考えると、少なからず共通しているところがあるのではないでしょうか。
子どものころは歌手になりたかった人が、今はカラオケの会社で仕事をしています。
職業はまったく違いますが「音楽」という点は共通しています。
子どものころはプロ野球選手になりたかった人が、今は体育の先生になっています。
職業はまったく違いますが「体を動かす」という点は共通しているでしょう。
子どものころはおもちゃ屋さんになりたかった人が、今はプログラマーになっています。
職業はまったく違いますが「頭を使って作ることが好き」という点は共通しているといえるでしょう。
子どものころは、誰もが無邪気です。
打算や損得勘定はなく、素直で純粋な心があります。
好きなことに忠実だったり、純粋な憧れがあったりします。
自分の内側にあるものを、ストレートに表に出します。
そういう本質的な部分は、大人になっても変わりません。
「三つ子の魂百まで」という言葉があるとおり、子どものころの本質は大きく変わりません。
自分の本質に関わる部分は、大人になっても同じであることが多いもの。
今の職業と、子どものころになりたかった職業との共通点を探ってみてください。
あなたが学生であれば、自己分析の一助となり、今後の就職活動に生かせるでしょう。
社会人であれば、自己理解の一助となり、今後の生き方やキャリア形成を考えるうえで役立つはずです。
子どものころになりたかった夢を思い出すと、自分の本質が見えてくるのです。