私はときどきこういうことを言われます。
「貴博君の書いていることは、子どものころに教えられていたことを言ってるね」
たしかにそのとおりです。
書いている私本人も、子どものころに教えられたことを繰り返しているなと思います。
斬新で目新しいことを書いているより、あまりに当たり前でありふれたことを書いています。
しかし、私は子どものころに教えられたことほど大切なことだと思っています。
あえて基本的なことを繰り返し強調をしています。
たとえば「お礼はできるだけ早くする」ということは、子どものころから何度となく親や先生たちに言われてきたことです。
たしかにお礼はできるだけ早くすることを今さら言われても、当たり前のことすぎて、ぴんとこないでしょう。
しかし、子どものころから言われているくらい、それだけ大切なことだということなのです。
私たちが子どものころに言われていたことは、子どもじみた考えを言われていたのではありません。
子どものころから教える必要があるほど大切なことだから、子どものころに言われていたのです。
しかし、子どものころから耳にタコができるほど言われていることだというのに、できていない人がなんと多いことか。
私はそんな当たり前のことほど、大切なことだと思っています。
本当に大切なことは、複雑で難しいところにあるのではありません。
子どものころに学んだあまりに簡単で基本的なところに、本当に大切なことがあるのです。