知ったかぶりをする人がいます。
知ったかぶりの口癖は「それなら知っているよ」「そのくらい知っているよ」です。
知っているふりをすれば、周りから「物知りだね! 博識だね! さすがですね!」と褒められます。
褒められるのは快感です。
少しでも良い格好をしたいので、日頃から知ったかぶりをする人がいるものです。
「ばかと思われたくない」「博識と思われたい」などの気持ちがあると、つい知ったかぶりをしてしまうもの。
「知らない」と言うのが恥ずかしくて、知っているふりをしてしまうこともあるでしょう。
知ったかぶりはよくあることですが、すればするほど困った問題が出てきます。
知ったかぶりが癖になってしまい「知らない」「わからない」が言えなくなるのです。
自分の博識なイメージを守りたい気持ちが強くなり、安易に質問ができなくなります。
質問をすることに抵抗が生まれ、質問したくてもできなくなります。
最終的には「質問できない人」になってしまいます。
質問できない人になったら大変です。
聞きたいことがあっても、素直に聞けなくなります。
人の話でわからないことがあったとき、放置することになって、新しい知識が入りにくくなります。
頭が固くなってしまい、脳の老化が加速が止まりません。
知ったかぶりは嘘をついているのと同じです。
知ったかぶりは、脳の健康を害する悪習慣です。
もうひとつ忘れてならないのは「最後は信用を落とす」という弊害です。
知ったかぶりは、遅かれ早かれ露見するのが世の法則です。
あくまで知ったかぶりなので、詳しく突っ込まれたら返事ができません。
一度ばれてしまうと、知ったかぶりをすればするほど白い目で見られ、相手から信用されなくなります。
知ったかぶりで博識に見せたところで、それは一時的なことであり、いずれ大きな損を被ることになります。
知ったかぶりはできるだけ避けるようにしましょう。
知らないことは恥ずかしいことではありません。
知らないことを「知らない」と言えないことが恥ずかしいのです。
「そんなことも知らないの?」と笑う人がいれば、ほうっておけばいいことです。
「はい、知りません。教えてください」と返事をすればいいだけ。
知ったかぶりが癖になっている人は、今すぐ心を入れ替え「知らない」と言う癖をつけましょう。
恥を忍んで質問すれば、相手が詳しく教えてくれます。
知らないことを「知らない」と言えるのは素直で正直であり、まだまだ脳が柔らかい証拠です。
知らないことを「知らない」と正直に言える人が、かっこいいのです。