3分の遅刻は叱っていいのです。
3分であっても、アウトです。
ぎりぎり間に合いませんでしたが、遅刻は遅刻です。
3分の遅刻は、ちょっと寝坊をしたり電車遅延を考慮に入れてなかったりしたときに起こります。
時間厳守に対する意識が低く、自己管理を怠っていたということです。
時間は命そのものです。
会議や打ち合わせであれば、相手を待たせることになります。
わずかな遅刻であっても、同じことが繰り返されないよう、厳しく叱ることが必要です。
しかし、遅刻がひどくなるにつれて罪が重くなるかというと、そうではありません。
3時間の遅刻となると、話は変わります。
3時間の遅刻は叱っていけません。
大幅な遅刻は「よほどのことがあった」ということです。
事故に遭って、病院に寄ったのかもしれません。
車両の故障や不具合があって、交通機関の大幅な遅延があたったのかもしれません。
何らかの自然災害に見舞われたのかもしれません。
何らかの事件に巻き込まれたという可能性もあります。
それは不可抗力です。
個人の力ではどうしようもありません。
不可抗力は本人に責任がないため、叱ったところで意味がありません。
いくら注意しても防ぎきれないことがあります。
3時間の遅刻は、不可抗力が働いた可能性が高いため、そういうときは叱っていけないのです。
叱るのではなく、むしろ相手に寄り添った声をかけるのがいい。
「大変でしたね」
「おけがはありませんか」
「ちょっとお休みになってください」
相手は、肉体的・精神的に疲弊しているはずですから、優しい言葉をかけるのがベストです。
3分の遅刻は本人の責任ですが、3時間の遅刻は本人に責任がありません。
同じ遅刻でも、3分の遅刻と3時間の遅刻は、まったく別物と考えてください。
3分の遅刻は、厳しい言葉をかけましょう。
3時間の遅刻には、優しい言葉をかけましょう。
3分の遅刻は叱っていいですが、3時間の遅刻は叱っていけないのです。