頭がよくなると、幸せになれる考えは、よくありがちが勘違いです。
知識を詰め込み、物知りになれば、幸せになれる妄想を抱いています。
「頭がよくなると、モテるに違いない」
「頭がよくなると、頼られるから友人が増えるだろう」
「頭がよくなると、自分の価値が上がる」
つい、知ったかぶりをしてしまうのです。
「知らない」と答えてしまうと、頭が悪いと思われてしまうため、知ったかぶりをします。
次のような言葉が、口癖になってしまうのです。
「あれね」
「それなら知っているよ」
「それくらい常識」
「それくらい誰でも知っていることだよ」
「知っていて当たり前」
「そんなことも知らないの?」
本当はよく知らないにもかかわらず、無理をして知っているようなそぶりをみせます。
本当は知らないけれど「知らない」という一言が恥ずかしくて言えず、知っているふりをしてしまいます。
気づいていない人が意外に多いのですが、知ったかぶりは感じが悪い。
せっかく盛り上がった話も「なんだ。それなら知っているよ」と言われてしまうと、急に話を折られたような感じになります。
「それなら知っている。これくらい当たり前」と、知ったかぶりをしていると、侮辱されたように聞こえてしまうのです。
言っている側は「物知りだと思われている。すごいと思われているに違いない。これで私は人気者だ!」と期待しています。
しかし「あの人は、何でも知っているから話が盛り上がらない。こちらが侮辱されているような感じがする」と思います。
知ったかぶりをしていると、友人が増えません。
増えても、すぐ消えます。
感じが悪いからです。
本当に賢い人は、知ったかぶりをしません。
賢いようにはみせません。
賢くみせると、人から距離を置かれてしまうため、自分の賢さを出さないといいます。
日本のことわざ「能あるタカは爪を隠す」の言葉のとおり、知っている人ほど、知らないふりをするのです。