試験や試合などの本番の際、苦手意識で悩まされる人がいます。
「なかなか自信を持って取り組めない」
「スムーズにできるかどうか不安がある」
「なかなか強気になれず、つい弱気になってしまう」
苦手意識に悩まされる原因のほとんどは「練習不足」にあります。
練習量が「普通」や「必要最低限」で終わっています。
効率の良い方法で楽に終わらせようとしていることも少なくありません。
練習がおろそかになっていると、準備不足のため恐怖心が増大します。
スムーズに体が動かず、たどたどしくなります。
うまくいかなかったときの妄想が膨らんで、心の中で不安と恐怖が暴れ始め、緊張へと発展していくのです。
練習しているとはいえ、普通や必要最低限で済ませていては、苦手意識を克服できないのも当然です。
苦手意識を克服するには、一にも二にも「練習」です。
普通の練習ではありません。
徹底的な練習です。
普通や必要最小限の練習で済ませるのではなく、必要以上の膨大な練習を心がけることです。
「これでもか!」と言うほど、圧倒的な練習をこなしましょう。
スピーチ・プレゼン・スポーツの試合など、苦手意識を克服するなら徹底的な練習が欠かせません。
スピーチであれば、暗記しているのはもちろん、勝手に口が動くくらい練習です。
プレゼンであれば、完全に資料の内容を把握しているのはもちろん、どんな質問をされてもスムーズに回答できるくらい練習です。
スポーツの試合であれば、頭で考えなくても条件反射で動けるまで、何百時間・何千時間の練習量をこなします。
忘れてならないのは、さまざまな状況に合わせた練習です。
通常パターンの練習だけではなく、さまざまな状況を想定しながら練習をしていきます。
不測の事態が起こっても、できるだけスムーズに対応できるようにしておくことです。
苦手意識を克服するなら、徹底的な練習に取り組んでください。
具体的な量がわからなければ「これだけ練習してたのだから絶対うまくいく!」と思えるレベルを目安とするといいでしょう。
人は慣れる生き物ですから、練習を重ねるにつれてスムーズにできるようになり、苦手意識も消えます。
効率の良い方法や風変わりな方法に頼る必要はありません。
「練習」という王道を徹底するのみです。
苦手意識をゼロにするのは難しくても、ゼロに近づけることは可能です。
練習をすればするほどスムーズにできるようになって自信がつき、不安も恐怖も消えます。
結果として苦手意識が小さくなります。
練習の重要性は当たり前のことです。
当たり前だからこそ、多くの人が軽視して、普通や必要最低限の練習量で終わらせようとします。
あらためて基本に立ち返り、一回りも二回りも練習量を増やしてください。
練習量がある一線を越えると「いつでも来い!」という強気の心理に変わります。
練習の成果を発揮したくなって、もはや本番が楽しみになるのです。