ときどき食欲に対する冷たい声が聞かれます。
「食欲はダイエットの大敵」
「食欲が多いと太ってしまう」
「食欲を爆発させるのは見苦しい」
大きい食欲には、不健康なイメージがあるためでしょうか。
食欲旺盛を悪いことだと考える人がいるようです。
はっきり悪いことだと考えていなくても、抵抗を感じる人もいるでしょう。
実際のところ、食欲旺盛はいけないことでしょうか。
ここに誤解があります。
食欲旺盛は、いけないことではありません。
むしろ素晴らしいことです。
不健康どころか健康的なことであり、人にとって必要なことです。
食欲は、人の3大欲求の1つです。
食欲は人にとって欠かせない欲求です。
食べることは生きることです。
食べることなくして人は生きていけません。
「食べたい」という気持ちがあるのは「生きたい」ということです。
きちんと食欲があるからこそエネルギーを充電でき、パワフルに活動できます。
集中力や思考力を発揮できるのも、きちんと食事をとって食欲を満たしているからこそです。
食欲があるのは健康である証拠です。
内臓の働きが健康的で活発であればあるほど、体は食べることを欲します。
食欲旺盛は大変よいことであり、元気である証しです。
食べることは、人が生きていくうえで欠かせないことですから大切にしてしすぎることはありません。
では、何がいけないのか。
食欲旺盛がいけないのではありません。
食べすぎるのがいけないのです。
注意したいのは「食べすぎ」です。
昼食をがっつり食べると、その後が大変です。
強烈な眠気が襲ってきて、午後からの活動に支障を来してしまうでしょう。
食べすぎは健康にもよくありません。
カロリーオーバーになって食べたものが脂肪に変わり、ぶくぶく太って肥満につながります。
肥満が生活習慣病の要因になるのは言うまでもありません。
そのまま放置していると、健康に悪影響を及ぼす可能性が高まります。
食欲旺盛はOKですが、食べすぎはNGです。
食欲旺盛と食べすぎはそれぞれ似て非なるもの。
きちんと区別しておくことが大切です。
理想的なのは、食欲旺盛でありながら腹八分目で抑えることです。
人によっては腹七分目や六分目でもいいでしょう。
きちんと食事量のコントロールさえできていれば、食欲は旺盛であっていいのです。