初めてのものを食べるとき、空腹とは限りません。
たまたま満腹だったということがあるでしょう。
「あまりおなかがすいていない。それどころかおなかがいっぱい」
そんなときに食べても、おいしい印象を受けないでしょう。
おなかがいっぱいだと、おいしいものを食べてもストレスを感じます。
満腹のときは、体が「これ以上食べたくない」という信号を発しています。
もちろんケーキやアイスクリームといった甘いものなら別ですが、普通の料理となると、たいてい体が拒否します。
「食べてみたけどあまりおいしくなかった」と錯覚することが多い。
おいしいはずの焼き肉やハンバーグですら、おいしいと感じなくなります。
これは要注意です。
ちょっと味覚が正常に働いていません。
満腹のときは、味覚の感度が下がって、味が感じられにくくなります。
そのまま毛嫌いすることになり、食の可能性を失ってしまいます。
おいしいものを「おいしくない」と勘違いすることにもなりかねない。
これほどもったいないことはないのです。
別の機会にあらためて食べてみましょう。
少なくとも満腹でないときに食べてみます。
「この前はおいしく感じなかったけど今回はおいしい」となるかもしれません。
おなかに余裕があるときのほうが、味覚が正常に働いて、食事の味を正しく把握できます。
満腹のときは、正しく味を把握できないことを知っておいてください。
すでにわかっている人も多いでしょうが、再認識しておきましょう。