みんなが「まずい」という食べ物があります。
「これ、まずいよ」
「本当だ。おいしくないね」
「おいしいと感じる人なんているのか」
みんなが「まずい」と感じるなら、自分が食べても同じようにまずく感じるだろうと思われます。
ところが実際に口にしてみると、意外と普通に食べることができた。
それどころか、おいしいとさえ感じた。
おかわりが欲しいくらいに思えた。
まさに正反対の味覚です。
めったにあることではありませんが、まったくないとも限りません。
大変珍しいことではありますが、人によってはこうした場面に遭遇することがあるでしょう。
特別気にすることもなく「ふうん」と思って終わりになりそうですが、ちょっと待ってください。
1つ言えることがあります。
それはあなたの才能です。
みんなが「まずい」と言うものをおいしく感じるところに、あなたの才能があります。
才能といえば、突出した能力や先天的な素質などを思い浮かべますが、その限りではありません。
特殊な味の好みも、才能の1つです。
みんなが「まずい」と言うものをおいしく感じるというのは「先天的な素質」「ほかの人にはない優れた能力」ということです。
生まれつきの優れた能力なのですから、れっきとした才能です。
普通の人が簡単にできないことを、何の努力もなくできていることになります。
私たちが見落としがちなポイントの1つです。
自分の変わった味覚に悩む必要はありません。
むしろ喜んでください。
「これは私の才能だね」と堂々と胸を張っていいのです。
「何の意味もない」「何の役にも立たない」と思うかもしれませんが、それは違います。
みんなが「まずい」と感じるものを「おいしい」と感じるということは、自分だけ食の楽しみが1つ多いことになります。
宝くじに当たっているようなもの。
恵まれたことであり、ラッキーなことです。
それだけ食の楽しみは広がります。
ビジネスで役立つことはないかもしれませんが、少なくとも恵まれているのは間違いありません。
あなただけに見える世界があり、あなただけが感じる豊かさがあります。
神様があなたに与えた、特別な能力です。
これからもその才能を大切にしていきましょう。