人間は元来、面倒くさがり屋です。
無駄や回り道を好む人もいますが、大半の人は、効率や近道を好むことが多いでしょう。
面倒なことは心理的な抵抗があってできるだけ避けたいと思います。
詐欺師たちは、もともと人に備わる「面倒くさがり」という性質を突いてきます。
よくあるケースとしては「わかりにくい契約書」「やたらと長い文章」です。
複雑で難しい内容だと、面倒くさい気持ちになるでしょう。
「これは大変そうだ。面倒くさそうだからまあいいか」
確認を省いて、気軽にサインしたくなるもの。
これがトラブルを招くもとです。
後から騙されたことに気づいても対処が難しくなります。
クレームを入れても「ほら、ここに書いてありますよ」と言い返されます。
「読んでいてない」と主張しても、承諾のサインがあるので覆せません。
特に相手が詐欺師の場合、不必要にわかりにくく複雑に書かれていることが少なくありません。
仕事では、面倒くさい仕事を減らすことが重要です。
効率化させたり人に任せたりなど、面倒を減らしていく工夫が有効です。
面倒くさい気持ちと向き合うことで、プラスに働く場面があります。
しかし、大きなお金が絡むこととなると例外です。
大きな買い物や重要な契約など、大きなお金が絡むことは、1回の失敗が命取りになります。
契約内容は、きちんと確認しましょう。
わかりにくい内容であろうと長い文章であろうと、きちんと読んで理解しておくことです。
契約内容が長いなら、小分けにしてください。
2回や3回に分けて確認すればいいことです。
12ページの契約書も、半分にすれば6ページになり、3回に分ければ4ページになります。
3000字の文章も、2回に分ければ1500字になり、3回に分ければ1000字になります。
一度に確認する必要はなく、複数回に分けて確認すればいいことです。
まっとうな業者であれば、せかすことはありません。
まっとうな業者であればあるほど「ゆっくり時間をかけてください」と言ってきます。
契約内容に不都合な条件や制限はないか、きちんと読んでしっかり確認しましょう。
不明点や疑問点があれば、きちんと確認を取りましょう。
ここもまた「面倒くさい」という気持ちと戦うところです。
面倒くさい気持ちがあっても、気持ちを強く持ってください。
重い腰を上げて確認を取りましょう。
「これはどういう意味ですか」と聞けば、きちんと答えてくれるはずです。
うやむやな説明だったり横柄な態度をされたり嫌がるそぶりをされたりすれば、怪しいと考えられます。
詐欺である可能性があるため、念のため控えておくのが賢明です。
面倒くさいからこそ、さっさと終わらせましょう。
心の中で「嫌だ嫌だ」と叫んだところで、余計にストレスが増えるだけです。
事務的に淡々と確認していけば、疲れも半減します。
面倒くさい気持ちに打ち勝ちましょう。
きちんと契約内容を確認しておけば「知らなかった」というトラブルを防止できます。