自分の気持ちは、ほかの誰のものでもなく、自分のものです。
自分の心の中から発生する、自分が作り出す感情です。
なら、自分で自分の気持ちを整理することは簡単であろうと思われます。
ですが「気持ちをコントロールする」ことは、自分が行うことであるにもかかわらず難しく、そのうえ奥が深いものなのです。
たとえば、勉強をするときです。
「よし! やるぞ!」とやる気になったところを、母に「勉強しなさい!」と言われただけで、一気に気持ちが冷めてしまいます。
あなたも経験したことがあるのではないでしょうか。
せっかくやる気が出ていても、ほかの人の心ない一言によって、いとも簡単に崩壊してしまうのです。
たしかに気持ちは自分のものです。
しかし、人からのちょっとした言葉によって感情が傷ついてしまうことがあります。
気持ちを上手に整理するのは、思ったよりなかなかうまくいかないことが多いのです。
「自分のものであるにもかかわらず、自分ですべてをコントロールしきれない」
このことには私は早くに気づき、特に高校受験というテーマについて相当考え、頭を悩ませた経験があります。
そこで編み出した方法は、今このように安定している生活にとても強くつながりを持っています。
一見不安定そうな感情をコントロールすることさえも、ポイントをついていれば自分の力でコントロールすることができるのです。
落ち込みやすい人、いらいらしやすい人など、自分の感情に振り回される人は、自分の気持ちをコントロールする必要があります。
私たちは説明書もなく、突然この世に生まれてきました。
自分の体の動かし方や気持ちの整理の仕方でさえも、誰かに教えてもらったのではなく、真似をしながら学んでいくしかありません。
操縦席には説明書はありませんが、コントロールするためのレバーはあります。
そのレバーを上手にコントロールするだけでいいのです。