人によって態度がころころ変わることがあります。
自分の家族にはだらだらした態度を取ってしまいますが、初めて話す人にはぴんとした緊張気味な態度になります。
家族とは長い付き合いなのでその分お互いのことがわかり、特に気にすることもありません。
しかし、初めて話す人にはできるだけ気を使って言葉を選んだり、失礼のない態度を取ったりします。
よく態度がころころ変わる人がいますが、どちらが本物の人というのではなく、どちらも本当の自分なのです。
「慣れた人と接するときの自分」と「初めての人と話すときの自分」と言えば、わかりやすいことでしょう。
時と場合に応じて臨機応変に対応しているということであり、どちらも本当の自分であることには変わりないのです。
時と場合が変わればいくつもの自分が出てきます。
私はアメリカに留学したことがあるのですが、アメリカ人と話すときの自分は日本では出てこないキャラクターになります。
言葉にあたふたする自分になり、自分で自分のキャラクターに驚くほどです。
シチュエーションの数だけいろいろな自分があり、またどれも本当の自分であることを知っておきましょう。
仕事上で出会う人で、上司にはぺこぺこするのに、部下には突然偉そうな態度を取る人がいます。
どちらが本当のキャラクターなのかと思いますが、どちらもその人なのです。
ただし、ここで1つ知っておかないといけないポイントは「性格までは変わらない」ということです。
人によっては、それ相応の態度がありますが、性格までは変えないことです。
友人と話すときの態度や親と接するときの態度は、それぞれあっていいのですが、性格まで変わっていれば、赤信号です。
よく偉そうにしている上司には、態度だけでなく、性格まで変わってしまう人がいます。
自分より地位が高い人にはこびへつらう一方、部下には偉そうな態度になります。
これは態度だけでなく、性格まで変わっているということです。
こんな上司がなぜ嫌われてしまうのかというと、人によって態度だけでなく、性格まで変わるために嫌われてしまうのです。
親や友人と話すときだけでなく、上司や部下と話すときの態度は「性格」という軸を中心に態度を変えることです。
性格という軸がしっかりあって、それを中心とした態度が存在すると言うことなのです。
中心軸である性格までころころ変わる人は、自分を持っていない人です。
つまり人に流され、人からの評価や、人の顔色ばかりを気にする人なのです。