どんな出会いであっても心がけたい、必須マナーがあります。
それは「出会った相手のことを悪く言わない」というマナーです。
相手のことを悪く言いたくなる出会いがあります。
ショックな一言を言われ、心が傷つくこともあるでしょう。
嫌なことを言われ、むっとすることがあるかもしれません。
失礼な態度をされて、不快な思いをすることもあるでしょう。
もちろん出会った相手が明らかな悪人であれば、悪く言うのもわかります。
詐欺師や悪質業者のように、最初から悪意があって、あなたを騙そうとする相手なら、悪く言うのも当然でしょう。
実際に経済的な被害があれば、相手のことを悪く言うのも当然です。
被害があるなら、きちんと被害を訴えることが必要です。
断固とした態度で、しかるべき対処を取ることが大切です。
しかし、相手に悪意があるわけでもないのなら、話は別です。
普通に出会った相手であれば、悪く言わないようにしてください。
相手を悪く言うことは、出会いの価値を下げることになるからです。
なぜ出会った相手のことを悪く言うのがいけないのか。
理由は2つあります
まずせっかく出会った相手に失礼です。
「相手の耳に届かなければいい」という問題ではありません。
相手の耳に届かなくても、自分の心に届いています。
出会った相手が、陰であなたの悪口を言われていると知れば、どう感じるでしょう。
やはり嫌な気持ちになるはずです。
自分がされて嫌なことは相手にもしないことが、人間関係の基本マナーです。
2つ目の理由は「出会いの印象も悪くなる」ということです。
相手のことを悪く言うことは、出会いを否定することになります。
出会いを否定すると、学べることがあっても学べなくなります。
出会いの本質は学びにありますが、自分から学びの機会を捨てることになります。
無駄な時間を過ごした印象が強くなり、後悔が生まれ、嫌な思い出になるのです。
期待外れの出会いであろうと、嫌な出会いであろうと、相手のことを悪く言わないこと。
お互いに貴重な時間を削ったうえで出会ったのですから、すべての出会いを尊重しましょう。
むかむかする相手であっても、決して悪口を言わないことです。
不快な気持ちになっても、顔に出さないことです。
むっとすることがあっても、笑顔で返しましょう。
闇を光で消すように、にこにこしていれば、不快な気持ちも早く忘れられます。
相手のことを悪く言いそうになれば、別の表現で言い換えましょう。
「自分とは合わなかった」と言えばいいのです。
相手も自分も悪くありません。
あくまで自分と合わなかっただけです。
「自分とは合わなかった」と言えば、すべての出会いが丸くなり、受け入れることができます。
すべての出会いに感謝することです。
ショックなことを言われて心が傷ついても、相手を尊重して、出会ってくれたことに感謝することです。
「貴重な時間をありがとうございました」と感謝することです。
相手の耳に届かなくても、そういう感謝の念を持って一つ一つの出会いを尊重することが素晴らしい。
きちんと出会いに感謝する人は、縁結びの神様から喜ばれ、新しい出会いのチャンスを与えてくれます。
近い将来、素晴らしい出会いに恵まれるのです。