プロや一流を押し付けがましく語っていませんか。
もちろん会話の中で普通に出るくらいならいいのです。
「さすがプロだね。一流だね」
「プロや一流の仕事術は勉強になるね」
「自分もプロになりたい。一流を目指したい」
有名経営者やオリンピック選手の尊敬できる振る舞いについて、友人と語り合うことはあるでしょう。
会話の流れでプロや一流の話題が出るなら、自然の範囲であり、別におかしくありません。
そういうことは、私たちの日常会話でよくあること。
違和感があるわけでもなく、押し付けがましいわけでもなく、会話の流れで自然な話題として出るぶんにはOKです。
しかし、自分から押し付けがましく語っているなら、事情は変わります。
「プロなら、こうするべきだ!」
「一流は、絶対○○をする人だ!」
「プロや一流は、○○しなければいけない!」
説教のように、プロや一流のあるべき形を押し付けがましく語っているなら要注意です。
プロや一流について語っているだけに思えますが違います。
プロや一流について語りつつ「あなたもそうするべきだ」と遠回しに押し付けています。
相手は、にこにこうなずいているかもしれませんが、実際はストレスを感じているでしょう。
たしかにプロや一流は素晴らしいですが、だからといって人に無理やり押し付けるのはよくありません。
人は人であり、自分は自分です。
個性や価値観がちがいます。
押し付けられた相手は、ストレスを感じて不快になります。
あなたにことも嫌いになってしまうかもしれません。
「押し付けるつもりで言っているのではない」と思っていても、実際に押し付けた言い方になっているなら、注意が必要です。
問題は、それだけではありません。
プロや一流を押し付けがましく語る人は、心のどこかでアマや二流を見下しています。
「プロや一流は素晴らしい」と褒めたたえると同時に「アマや二流は情けない」と見下しています。
相手は、あなたに接しにくい印象を受け、じわじわ離れていくでしょう。
プロや一流のような振る舞い方ができなければ「あなたは残念な人間だね」と思われそうで不安になるからです。
良かれと思ってプロや一流を熱く語った結果、人間関係にひびを入れるのは不本意でしょう。
人間関係の摩擦が生まれやすくなり、嫌われる原因になる可能性があります。
そのため、プロや一流を押し付けがましく語るのは控えておくほうがいいのです。
プロや一流を押し付けがましく語るくらいなら、自分がプロや一流を目指して励むことです。
自分の振る舞いと仕事の結果を通して「プロや一流とはこういうものだ」と語るのが一番かっこいい。
自分を磨いて高め続ければ、いずれ称賛される存在になれるでしょう。
「あの人は素晴らしい。プロだね。一流だね」と。