そもそも「人間」という字は「人(ひと)」の「間(あいだ)」と書きます。
人と人の間に立ち、人の輪の中にいて初めて人間と呼びます。
人間という字が人の間と書くように、そもそも人の間にいないと人間らしい生活が送れません。
人の中にいないと人としては「孤立」してしまい、いわば「引きこもり」のような状態になってしまうのです。
社会から切り離され、誰ともコミュニケーションを取ることなく、何もありません。
ストレスがない代わりに、楽しさや嬉しさがなく、コミュニケーションも関わりも愛もなくなります。
元気もなくなります。
人間は常にほかの誰かから元気をもらい、自分の元気を誰かにプレゼントしています。
自分では無意識であって、気に留めていません。
しかし、おしゃべりをしたり、助け合ったり、相談に乗ったりするだけで、いつの間にか元気を誰かにプレゼントできているのです。
単純に誰かと一緒にいるだけでも、お互いに「元気」という影響を与え合っているのです。
お互いの存在を感じるだけで、何か安心感を生み出しています。
しかし、もし自分だけだとどうでしょうか。
誰かと話したくても話し相手がいないので話すことができません。
話ができないと笑うこともできません。
相談したくても、自分一人だと相談する相手もいないということになります。
誰かから元気をもらうこともなく、笑いあうこともできず、無表情で無感情のロボットのような生き物になってしまうのです。
人は、人との間にいて初めて人間らしく生きていけます。
1人でいると寂しくて不安ですが、誰かと一緒にいると不安が和らぎ、安心できます。
人の間にいるから話ができ、相談ができ、笑いあい、楽しさを共有することができるのです。
自分だけが元気というわけではなく、誰かと一緒にいるだけで、お互いに気分を高め合っているのです。
人の間にいることは、元気になるために重要なことなのです。