家に不具合が発生することがあります。
雨漏りや水漏れなど、生活に支障が出ているトラブルなら「今すぐ直そう」と思うのでアクションも早い。
すぐ業者に連絡したり、自分で直そうとしたりすることでしょう。
ところが、軽微な不具合は後回しにされがちです。
軽微なトラブルは大きく困っているわけではありません。
床がきしんだり、浴室のドアが劣化したり、クロスの継ぎ目が剥がれたりしても、我慢すれば何とかなります。
不便があるわけでもなければ、緊急性のあるトラブルというわけでもありません。
違和感や不快感といったストレスは感じるものの、少し我慢すれば済む話。
「特別困っているわけではない」
「時間があるときに直せばいいよね」
「いつか何とかしないといけないよね」
そう思いながら、ずるずる後回しにされ、なかなか直さないのです。
「いつでもできる」「いつかやろう」と思っていることに限って、いつまでも実行されない。
ぼろぼろの状態になって、不便が本格的になってから、ようやく重い腰を上げることになるのです。
口癖も、家の修繕のようなものです。
「今すぐ直さないと困る」というものでもありません。
今すぐ人間関係に亀裂ができるわけでもなければ、今すぐ人事評価に響く悪影響でもない。
不便があるわけでもなければ、緊急性のあるトラブルというわけでもありません。
口癖があっても、今まで普通に生きてくることができました。
そのため「いつか直そう」と後回しにされやすいのです。
しかし、少なからず悪影響やストレスがあるのは事実です。
いつの間にか周りに不快感を与えているかもしれません。
知らず知らずのうちに、自分の印象や評価を落としていることがあります。
「周りに迷惑をかけていない」と思っていても、自分では気づいていないだけで、実際は迷惑をかけているかもしれない。
改善を後回しにしているかぎり、いつまで経っても口癖を直すことはできません。
もう後回しをやめて、今すぐ改善に取りかかりましょう。
軽微だからとはいえ、後回しにしていいわけではない。
大きな悪影響がなくても、少なくとも直したほうがいいのは事実です。
「今日から直す」と思ったら、今すぐ口癖を直すことに取りかかりましょう。
ずるずる後回しにし続けていると、改善が遅れるばかりです。
なかなか予定を立てることができないなら、口癖を直す期日を作ればいいことです。
スケジュール帳を開き、期日を書き込みましょう。
3週間先を目安に期日を作れば、急に気持ちが引き締まり、体が動き始めるでしょう。
身近な人から「直したほうがいい」と言われなくても、自分で悪いと感じているなら、直したほうがいい。
「いつでも直せる」と思うなら、なおさら今すぐ取りかかるのが賢明です。