「口癖を直すには、どうすればいいだろうか」
そんなとき、ポジティブになることを心がける人もいるかもしれません。
たしかにポジティブになれば、口癖も直りやすく感じるでしょう。
明るい気持ちでいたほうが、口癖を直すときのストレスも小さくなります。
ポジティブになって熱意と意欲があれば、口癖の改善も早くなるでしょう。
しかし、ここに誤解があります。
ポジティブになるだけで口癖が直ると思うなら、誤解です。
口癖は、あくまで癖です。
いくらポジティブになったところで、口癖は癖にすぎません。
普段の言葉遣いとして定着しています。
ポジティブになったところで、ネガティブ口癖があると、気力の妨げになります。
普段から「疲れた」「しんどい」「面倒くさい」という口癖がある人が、やる気を出そうとするのは難しいでしょう。
やる気を出そうとした直後「面倒くさい」と言ってしまうと台無しです。
せっかく心に火がついても、自分で水をかけて、鎮火させることになります。
つまり「悪い口癖は、ポジティブな気持ちを妨げる」ということです。
ポジティブになりたいなら、悪い口癖を直すことです。
口癖が直ると、言葉遣いがすっきりします。
話がわかりやすくなり、はきはきした話し方で好印象になり、気持ちの表現も上手になります。
会話がスマートになることで心まで明るくなり、結果としてポジティブな気持ちになっていくのです。
口癖を直すことは、空から雲を取り除くことに似ています。
空から雲を取り除けば、太陽の光が地上に届きやすくなり、明るくなります。
口癖を直すことも同じです。
口癖を直すことで、心や気持ちが相手に届きやすくなり、明るいコミュニケーションができるようになります。
ポジティブになるから、口癖が直るのではありません。
口癖が直るから、ポジティブになるのです。
ポジティブになりたいなら、口癖を直しましょう。
悪い口癖を良い口癖に変えれば、ますますポジティブになれます。
すでにポジティブであれば、口癖を直せば、もっとポジティブになれるはずです。
言葉遣いがスマートになると、考え方もスマートになります。
余計な口癖がなくなることで、心がすっきりして、気持ちも明るくなるのです。