あなたが直したい口癖は、いくつありますか。
「直したい口癖は、1つではない。たくさんある」
そんな人も多いのではないでしょうか。
直したい口癖が1つだけなら簡単ですが、たくさんあると大変です。
こんなとき、努力家や頑張り屋の人なら「すべて一気に直してしまおう!」と考えがちです。
たくさんあるからこそ「一度にまとめて直したい」と思う人もいるでしょう。
もちろん一度に口癖を直すのも悪くありませんが、気をつけたほうがいいでしょう。
口癖を直すためには、意識をすることが欠かせません。
「この口癖を直す」と意識するから、喉まで出かかった言葉を飲み込めます。
ところが、一気にすべての口癖を直そうとすると、意識があちこちに向いて、注意が散漫になります。
意識の量が半減して、言葉遣いに配慮できなくなる可能性が高くなります。
また、一度に直そうとすると、言葉遣いの制限が増えてしまいます。
言いたいことが言えなくなって、会話が不自然になり、大きなストレスを感じます。
癖とは、無意識のうちに身についた言動です。
口癖を直すためには、新しい癖を身につけることになるため、時間がかかります。
口癖によっては、なかなか直らず、長い時間がかかることも少なくありません。
「早く直さなければいけない」と焦って、一度に多くの口癖を直そうとすると、頭が混乱してストレスに苦しむことになります。
違和感に耐えきれず、ストレスに負けてしまい、中途半端に終わる可能性があるのです。
口癖を直すときに大切なのは「早く直すこと」ではありません。
「確実に直すこと」です。
まず確実に直すことに注力しましょう。
「まずこれを直したい」という口癖を決めて、意識を向けるようにします。
しばらく意識を続け、完全に口癖が直ってから、次の口癖を直していきます。
無理をしないことが大切です。
1つずつ口癖を直していくため時間はかかりますが、確実に直すことが大切です。
スピードは遅くても、確実に直っているのですから合格です。
まどろっこしく感じるなら、以前の自分と比較してみてください。
以前の自分より言葉遣いがスマートになっているでしょう。
少しでも口癖が直っていることを実感できれば、モチベーションも維持しやすくなります。
口癖を直すときに大切なのは「早く直すこと」より「確実に直すこと」なのです。