野球で面白いのは「流れ」と「勢い」です。
点が入らないときは、なかなか点が入りません。
ヒットが出ても「あと少し」のところでスリーアウトになり、点に結びつかない。
微妙な空気が流れ、もんもんとした時間が過ぎていきます。
ところがひとたび1点が入ると、雰囲気が一変します。
「よし、続けてもう1点!」という感じになる。
1点目が入ると、不思議なことに2点目・3点目も入りやすくなります。
「流れ」と「勢い」ができるのです。
試合に流れと勢いができると、選手たちの心に影響します。
自分たちに有利な力が働いていることがわかり、選手たちの士気が高まります。
選手たちの目がきらきらし始め、動きがよくなる。
「今ならいける!」「チャンスを生かそう!」「もっと調子に乗ってしまおう!」という、勝利に導く雰囲気が漂います。
たとえ点差が開いていても、流れと勢いができると、あっという間に逆転することも珍しくありません。
野球では「流れと勢いを制したチームが勝利する」と言っても過言ではありません。
流れと勢いは、選手たちの心理に影響して、プレイの結果を変えます。
これは、野球に限った話ではありません。
仕事でも同じです。
仕事でも、流れと勢いが大切です。
まず小さな仕事から取り組んでいく。
単発ではなく連発を意識する。
1つ目の仕事が終わると流れができ、2つ目の仕事が終わると勢いが生まれます。
流れと勢いに乗って仕事を進めていけば、時間を忘れて集中でき、どんどん仕事を進めていけます。
疲れが吹き飛び、高いテンションを維持できます。
普段なら時間のかかる仕事も、流れと勢いさえあれば、すぐ終わらせることができるでしょう。
流れと勢いを大切にすることで、限界を超えた仕事をすることも不可能ではありません。
チームで仕事をするときも、流れと勢いが大切です。
チームに流れと勢いができると、チーム全体の士気が向上します。
コミュニケーションが活性化され、協力体制が強化されます。
「今ならいける!」「チャンスを生かそう!」「もっと調子に乗ってしまおう!」という、雰囲気を作っていくことです。
素晴らしいチームワークが実現して、最高の仕事を発揮できるようになります。
プロジェクトが遅れていても、流れと勢いができれば、挽回できるチャンスが生まれます。
奇跡が生まれることも珍しくありません。
流れと勢いを作りましょう。
流れと勢いは、自然とできることもありますが、意識的に作っていくほうがいいでしょう。
野球では、流れと勢いを制したチームが勝利するように、仕事でも、流れと勢いを制したチームが有終の美を飾ります。
流れと勢いのなせる技なのです。