あなたには守っているものがありますか。
「守るものがある」
力強く主張する人もいるでしょう。
守るほどのことですから、価値が高く、重要なものであるはずです。
たとえば、家族です。
家族を守るために、必死で仕事をするならわかります。
家族は代わりがありません。
唯一無二であり、かけがえのない存在です。
「家族のため」と思うからこそ、モチベーションも上がります。
家族関係が安定すれば、精神的な支えが得られ、それだけ仕事にも集中できます。
家族を「守るべきもの」として考えるのは、正しい認識です。
しかし、自分が「守るべき」と思っていることでも、実際は守るほどでもないことがあります。
たとえば、見栄や体裁です。
見栄や体裁を「守るべきもの」として考えるのは注意が必要です。
見栄や体裁が役立つ場面もありますが、実際のところ、仕事の妨げになる場合が大半です。
見栄や体裁にこだわっていると、仕事がスムーズになるどころか妨げになるでしょう。
かっこいいどころか、惨めです。
いずれ見栄や体裁が障害となって、余計なトラブルを招くはずです。
別れた恋人の写真についても注意が必要です。
別れた恋人の写真を「守るべきもの」として考えるのは注意が必要です。
自分の人生の1ページとして大切に残すのもいいですが、正解とは限りません。
すでに別れたなら、過去の出来事です。
写真を見るたびに未練が出てきます。
過去を引きずる原因になり、生きる力を妨げてしまうでしょう。
相手に失礼と思う必要はありません。
人生の記録として残すのもいいですが、現在の生き方を妨げるなら「守るべきもの」という認識を改めたほうがいいでしょう。
未練や執着を感じるなら、潔く処分するのも選択肢です。
自分が守っているものは、本当に価値の高いものなのか振り返ってみてください。
価値がないにもかかわらず「価値がある」「守るべきもの」と思い込んでいないか。
あらためて考えてみると、誤解や先入観に振り回されていたと気づくことがあります。
守るものがたくさんあるように感じても、きちんと考えてみると、意外と少ないかもしれません。
価値の判断が難しいなら、判断しやすくなる方法があります。
それがなくなった場面をイメージしてみてください。
それがなくなったとき、後悔するなら、守るべきものです。
後悔しないなら、守るべきものではありません。