手紙を書くとき、多くの人はきれいな字を書くことに力を入れます。
「汚い字ではかっこ悪い」
「きれいな字のほうがかっこいい」
「少しでもきれいな字を書かなければいけない」
誤字脱字は避け、少しでもきれいな字を書こうとします。
たしかにきれいな字が好印象につながるのは間違いありません。
きれいな字は、見ているだけで心が癒され、爽やかな気持ちになるでしょう。
少なくとも汚い字よりきれいな字のほうが、丁寧な印象があります。
達筆で書かれた手紙なら、第一印象は最高です。
達筆に驚かない人はいません。
特に筆や万年筆で書かれた字は、字に躍動感が出て、ますます相手を感動させるでしょう。
きれいな字で書かれた手紙なら、きっと相手も喜んでくれるでしょう。
しかし、きれいな字で書くことも大切ではあるものの、もっと大切なことがあります。
手紙で大切なのは、どれだけきれいな字を書くかではありません。
どれだけよい内容を書くかです。
手紙で一番大切なのは、内容です。
内容があってこそ手紙であり、思いや気持ちをしっかり伝えることができます。
手紙を書くなら、きれいな字は二の次でかまいません。
一番大切なのは内容ですから、内容に集中しましょう。
愛する人への手紙には、愛をつづります。
親しい友人への手紙には、友情をつづります。
お世話になっている人への手紙には、感謝の気持ちをつづります。
手紙は、口頭とは違って、言葉を選ぶ時間が十分あります。
時間はかかってもいいので、気持ちが伝わる言葉を選びましょう。
言葉を伝えることは、気持ちを伝えることと同じです。
恥や照れを隠さず、気持ちをストレートに表現すると、よい内容を書きやすくなります。
汚い字を気にしている人もいるかもしれませんが、心配は無用です。
手紙で大切なのはあくまで内容ですから、内容で勝負すればいいのです。
内容が素晴らしければ、字が汚くても気になりません。
手書きには、手書きならではのよさがあります。
手書きはアナログの生々しさが出るので、気持ちを伝えるには最適です。
内容がよければ、汚い字すら味が出てきます。
字も内容も両方がよければ最高ですが「手書きの手紙で大切なのは、字の美しさより内容」という点を意識してください。
どんなに字が汚くても、心に響く内容なら、相手は感動してくれます。
口頭で伝えるより、文字として伝えるほうが、心にじんと響きます。
伝えたい思いや気持ちがたくさんあって、便せん1枚で足りなければ、2枚や3枚になってもいい。
たくさん書くと、きっと相手も喜んでくれるでしょう。
きれいに字を書くより、よい内容を書くことに注意を向けたほうが、よい手紙を書けます。