「あの仕事はどうなった?」
依頼された仕事について、上司から様子を聞かれることがあります。
すでに仕事が途中まで進んでいるならいいですが、まったく着手していないと、答え方に焦ります。
そんなとき、叱られるのを避けようとして「やろうと思っていました」と答える人がいます。
とっさに思いつく言い訳としては、都合のよい一言です。
「やろうと思っていた」と答えれば、着手をしかけている様子が伝わります。
まだ仕事はできていなくても、やる気だけはあるように伝わるでしょう。
少なくとも行動意欲が伝われば、評価をしてくれそうに思えます。
しかし「やろうと思っていた」という一言は要注意です。
結局のところ、まだ仕事に着手していないことには変わりありません。
素直に自分の責任を認めず、逃げているように聞こえます。
未熟な子どもが見え透いた嘘をついているようなもの。
「やろうと思っていた」という一言は都合のよい言い訳に聞こえ、上司を不快にさせます。
たとえやろうとしていた状況が本当であっても、ぐっとこらえるのが賢明です。
自分を正当化させたい気持ちとの戦いですが、余計な弁解は避けておくのが賢明です。
「やろうと思っていた」という口癖があると、行動力がつかないのです。
では「やろうと思っていた」と言いそうになったら、どう答えるのがいいか。
別の言葉に言い換えましょう。
「今すぐやります」と答えるのです。
余計な言い訳をせず「今すぐやります」と言ったほうが、まだ潔いでしょう。
今すぐ着手することを宣言したほうが、上司も穏やかになります。
ぶつぶつ小言を言われるかもしれませんが、行動の着手を宣言しているので、あまり長引かないはずです。
余計な先延ばしをせず、早めに取り組むようにしましょう。
せっかく上司に背中を押されたら、その勢いをバネにして生かすことです。
余計な言い訳をしないほうが、はるかに行動力がつきます。