大きなトラブルのときほど、怒りが湧きやすいため、自制心を失いやすくなります。
怒りや憤りで頭がいっぱいのときは、それだけでほかのことを考えられなくなり、冷静ではなくなってしまうものです。
こんなときには少し間を置いて、まずは冷静さを取り戻すことが第一です。
時間を置いてもかまいません。
本当はすぐ謝れればいいのですが、それすらできないほど、腹立たしい瞬間があります。
まずは冷静になることが先決です。
喧嘩の真っ最中あるいは直後ほど、冷静さを失っている瞬間はありません。
自分で自分をコントロールできなくなった状態では、正しい行動も発言も態度もないのです。
それはもはや、自分ではないということです。
ベロベロに酔った状態で車を運転しているようなものであり、これほど危険な運転はありません。
事故をするために運転するようなものです。
同じように、怒りで自制心を失っているときほど、危険な自分もいないのです。
冷静さを取り戻すことが喧嘩を最小限に食いとめ、素早い仲直りにもつながります。
落ち着いて初めてちゃんと状況がつかめ、しっかりした判断ができるわけなのです。
私は自分で自分がコントロールできなくなったときは、その場から離れて時間を置くことにしています。
もし電話なら「落ち着いてから電話します」と言って、一度電話を切ります。
無理に解決しようとしても、自制心が失われているため、かえって状況を悪化させるでしょう。
休憩の時間を少し作れば、冷静を取り戻す余裕が生まれます。