大勢の人前に立つ場面を「大舞台への挑戦」と考える人もいるでしょう。
たとえば、結婚式のスピーチの場合、すべての聴衆を含めると、100人以上になることも珍しくありません。
たしかに普段の生活では、大勢の人前で話す機会はなかなかありません。
自分にとって珍しい機会であり、貴重な機会、特別な機会。
「大舞台」と考えてしまうのも無理はありません。
しかし「大舞台への挑戦」という考え方は、人によって大きなプレッシャーになる場合があります。
大舞台と思えば思うほど、大きな責任と期待を背負っている感覚になるでしょう。
妄想のスイッチが入り「自分は今、重大なことに挑戦しようとしている」という妄想が膨らみ続けます。
適度な緊張ならいいですが、過度の緊張になるのはよくありません。
不安や心配が増大し続け、興奮や緊張がエスカレートする。
結果として、人前であがってしまうのです。
では、どう考えるのがよいか。
「大舞台への挑戦」と考えるのではありません。
「自分への挑戦」と考えるのです。
人前での発表は、見方を変えると、素晴らしい機会でもあります。
「話し方を磨く機会」「メンタルを鍛える機会」「人生経験を積む機会」です。
「すべて自分のためになる」と思うことです。
練習するやる気が出なくても「自分を高める挑戦」と思えば、踏ん張りが利くでしょう。
緊張で逃げ出したくても「自分を高める挑戦」と思えば、頑張って立ち向かえるはずです。
「自分を高める挑戦」と思えば、人目によるストレスも前向きに受け止められるようになります。