人前に立つときは、かっこいいところを見せたくなります。
冷や汗を隠そうとする。
手足の震えをごまかそうとする。
周りから笑われるのが怖いため、強がって見せようとしがちです。
緊張を隠して、高い評価を得たいと思う。
少しでも立派な姿を見せて、聴衆から好感・好印象を得たいと思う。
もちろん緊張を隠しながら発表する姿もかっこいいでしょう。
しかし、実はもっとシンプルで簡単にかっこよく見せる方法があります。
素直に緊張を白状してしまうのです。
たった一言でいいのです。
「実は緊張しております」と白状する。
緊張を白状するとかっこ悪いように思うかもしれませんが、誤解です。
素の自分をさらけ出せるのは、勇気や度胸がないとできません。
正直に緊張を白状できるのは、自分の評価が下がってもよい覚悟がある証拠です。
笑われるのを承知で、恥ずかしい告白ができています。
だから、かっこいいのです。
あらためて考えると、緊張を白状して何か悪くなるのでしょうか。
緊張を白状しただけで、聴衆から怒られることはありません。
嫌われることもありません。
すぐ評価が落ちることもありません。
話し手の緊張なんて、聴衆にとっては人ごとです。
「そうなのですね」と思うくらいでしょう。
真面目に受け止められず、話半分に聞かれるのがおちです。
中には「緊張を白状できるくらい余裕があるのですね」と前向きに受け止める人もいるはずです。
弱い自分をさらけ出せるのは、強い心がないとできません。
素直に緊張を白状できるのは、弱そうに見えて、実は強い。
あなたは、素直に緊張を白状できるはずです。
無理に緊張を隠すより、素直に白状できるほうが、かっこいいのです。