冷静と平然は、似ていますが違います。
別れ話において、冷静でいることは大切ですが、平然とするのは要注意です。
冷静とは、感情に動かされることなく、落ち着いている様子のこと。
平然とは、何事もなかったように淡々と平気でいる様子のこと。
冷静は、意図的に感情を抑えていますが、平然は、そもそも最初から興味関心がありません。
相手が別れ話を切り出して、あなたが平然としていれば、どう感じるでしょうか。
「ショックを受けていないようだ。別れても大丈夫そうだ」と受け止めるでしょう。
別れ話に動じない様子を見せるのはいいですが、平然としすぎているのも問題です。
無関心な様子を見せると、誤解を招き、かえって別れを促してしまいます。
引き止めるために説得するなら、相手の情に訴えなければいけません。
別れ話にショックを受け、落ち込んでいる様子を見せることが必要です。
うつむきがちになる。
悲しそうな表情を見せる。
目を細める。
声を震わせる。
唇をかみしめる。
大きなため息をつく。
時には涙を流してみる。
ハンカチを取り出して、涙を拭く。
少しくらいなら大げさに表現するのも許容範囲です。
これは、無理に自分を演じているのとは違います。
あくまで自分の気持ちを的確に表現した態度を見せるだけのこと。
きちんと自分の気持ちを伝えるには、それをうまく表現した態度を見せることが必要です。
恥を気にせずプライドも忘れ、自分の正直な気持ちを「落ち込んだ様子」として、思いきり表現してください。
あなたの落ち込んでいる様子を見て、いたたまれない気持ちになり、胸が締め付けられるはずです。
うまくいけば、相手は考え直してくれる可能性があります。