執筆者:水口貴博

時間感覚を身につける30の方法

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緩急をつけて、リズムを大切にする。

緩急をつけて、リズムを大切にする。 | 時間感覚を身につける30の方法

ジェットコースターでは、山になっている部分と谷になっている部分があります。

レールが谷に向かって落ちているときは、勢いがあってスリルがあります。

だからとはいえ、急降下の前の山をゆっくり登る時間も、高揚感を味わう大切な時間です。

ジェットコースターには、ゆっくりした「緩」の部分と速くなっている「急」の部分の2つがあります。

実はこの「緩」と「急」は別々のことではありません。

2つで1つのセットになっています。

「緩」がなければ「急」にすることはできませんし「急」になるから「緩」もあるということです。

この波を皆さんもよくご存じのとおり「リズム」といいます。

このリズムが大切だとよく耳にします。

ジェットコースターの例のように「急」をつけるには「緩」が必要であり「緩」があるのは「急」のおかげということなのです。

日常の生活に当てはめてみるとわかりやすいのではないでしょうか。

朝に起きて昼間に一生懸命仕事や勉強に集中できるのは、夜に睡眠という「緩」の時間があるからです。

夜にぐっすりよく眠れるのは、それだけ昼間に一生懸命に精を出したという「急」の時間があるからです。

「緩」と「急」は何もジェットコースターに限ったことではなく、日常にもある話なのです。

この緩急のリズムを大切にしましょう。

ときどき徹夜で勉強をしている人がいます。

深夜の3時や4時まで勉強をして、次の日の朝にまた学校という人です。

勉強は、している時間が長ければそれでいいというのではなく、短い時間に集中して行うことが基本です。

にもかかわらず、寝る時間にも勉強をしている人は、決まって学校では昼間にぼうっとしています。

緩急のリズムを無視しているからです。

リズムを無視した勉強は、逆効果です。

一度リズムを壊してしまうとよくわかりますが、面白いくらいすべてがうまくいかなくなります。

私は中学2年のころに夜遅くまで起きていた経験があります。

夜遅くだと静かで勉強にも集中できるような気がするのです。

しかし、やはり実際は、昼間は睡眠不足のせいで頭がぼうっとし、勉強にも気合が入りません。

ぼうっとしているため表情が薄く、暗いオーラが出てしまい、友人との付き合いにも影響します。

先生にも叱られ、やる気も元気も出ません。

そのうえ、肌はかさかさになり健康上にも影響が出てきました。

まさにリズムが壊れた状態です。

一度リズムが壊れると、将棋倒しのように次から次へとすべてがおかしくなります。

私「これは大変だ」と思うほどの状態になり、生活のリズムを元へと戻すことにしました。

とはいえ、当たり前のことを当たり前にするだけのことです。

夜はしっかり寝て、昼間は学業に精を出すだけです。

それからというもの、昼間は頭がしっかり回るようになり、表情も出てくるようになりました。

夜にしっかり睡眠を取っているおかげで、もちろん肌の荒れもだいぶ改善され健康に戻りました。

当たり前のことを当たり前にするというリズムを大切にするだけで、日常生活がスムーズに回るようになりました。

時間を大切にするためには、リズムを大切にすることです。

時間を大切にすることとリズムを大切にすることは、別々のことのように思われますが、実はこの2つは同じことを意味します。

リズムという波を大切にするから、時間に無駄がなくなるのです。

リズムを大切にするとは、時間を大切にするということなのです。

時間感覚を身につける方法(22)
  • 緩急をつけて、生活のリズムを大切にする。
最初の1歩が大切。
手紙は宛先から書き始めよう。

時間感覚を身につける30の方法

  1. 時間を上手に使う人には「知恵」がある。
  2. まずは効率の悪いことを経験する。
  3. 時間を大切にするとは、同じ失敗を二度と繰り返さないということ。
  4. 「だらだらした1時間」と「集中した1時間」は、まったく違うことに気づく。
  5. お金持ちより、時間持ちになろう。
  6. 休むことは、時間を大切にするということ。
  7. 時間は、自分を厳しく叱ってくれる先生。
  8. 大切なことほど、最初に話す。
  9. 「ちょっと」は禁句。
    具体的に言おう。
  10. 心に「余裕」がなければ、充実しているとは言えない。
  11. 確かめる時間を省かない。
  12. やると決めたからには、重い腰をさっと上げる。
  13. スピードのある人は「はい」と素早く返事ができる。
  14. 子どものころに教えられたことほど、大切なこと。
  15. 感謝をすることは、人との関係を促進させる効果がある。
  16. 適齢期より「今やりたい」という気持ちを大切にする。
  17. ささいなことに対する気遣いに、相手の優しさが感じられる。
  18. 上手な時間の使い方とは、充実した時間を送るということ。
  19. 好きなことで、忙しくなろう。
  20. 人には人のテンポがある。
  21. 時間を有効に使いたいときほど、行動に出る。
  22. 緩急をつけて、リズムを大切にする。
  23. 最初の1歩が大切。
    手紙は宛先から書き始めよう。
  24. 残りの人生を考えると、生き方が変わってくる。
  25. 利益があるかどうかより、楽しめるかどうかを基準に考える。
  26. すべてを1人で抱え込まない。
    できないことは、できる人にやってもらう。
  27. 肩書ではなく名前で呼ぶと、早く仲良くなれる。
  28. 見せる努力は、努力とは言わない。
    本当の努力は、見えないところでするもの。
  29. やるべきことを後回しにすると、精神的ストレスが大きくなってしまう。
  30. 時間がないのではない。
    時間の使い方が下手なだけだ。

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