面白い会話には、必ずと言っていいほど、本人の体験談が入っています。
説得するときも、説明するときも、質問するときも、体験談が入っているほうが、面白みがあるのです。
たしかに質問や説得のときにデータを見せることで、相手を納得させる方法もあります。
ビジネスの世界では、一般的にデータでやりとりするほうがうまくいきます。
データは正確です。
しかし、面白くないのです。
「へえ。そうなんだ……」で終わってしまいます。
相手は人間です。
正しいとか間違っているより、面白いか面白くないかのほうが、心を動かす力になるのです。
心を押し殺して冷たいデータだけでやりとりするより、温かい心を感じる面白さのほうが、ずっと心を動かす力になるのです。
データより、体験談を出すようにすれば、うまく心の通い合うコミュニケーションができるようになります。