上手に質問ができる人は、人間関係で得をします。
まず、深い仲になりやすいことです。
質問が上手にできるようになると、相手はプライベートで普段話せないことも、つい話してしまいます。
自分の本音を打ち明けたことで、あなたに対して特別な意識を持ってくれます。
特別な意識を持つと、さらにプライベートなことも話してくれ、もっと仲良くなれます。
これは、相手がぺらぺら話すことで実現することではなく、あなたがどれだけ上手に質問ができるかによって決まるのです。
人間には「自分を理解してもらいたい」という欲求があります。
自分のことを理解してもらい、認めてもらいたい、存在をわかってもらいたい欲求があるのです。
上手に質問するということは、まさに上手に相手のことを理解し認めることにつながる行為なのです。
たとえば、簡単な例を挙げます。
Aさん「このビーズアクセサリーは、私が作ったんだよ」。
Bさん「え! 本当に! すごいじゃない。これを作るの大変だったんじゃない?」。
Aさん「そうなのよ。実はこれにはドラマがあって……」。
どんどん会話の質を深めていけます。
これはBさんが言った「これを作るの大変だったんじゃない?」という質問をしたことで、会話が一段階深くなりました。
Bさんが、アクセサリーを作った人の努力をくみ取り、理解し、大変さを認めることで、Aさんは喜びを感じます。
「大変さを理解してくれるこの人になら、もう少し深い話をしてみようかな」と思うのです。
Bさんの上手な質問のおかげです。
このようにあなたも上手に質問ができるようになることで、相手ともっと心からの深い仲になることができるのです。
質問は、上手に人付き合いするための大切なコミュニケーションなのです。