「しわなんてどれも同じ」と思っていませんか。
しわには大きく分けて、2種類あります。
「表皮のしわ」と「真皮のしわ」です。
それぞれのしわに違いがありますから、防ぐための対策も異なります。
順に理解していきましょう。
表皮のしわとは、表皮に起こる、浅くて小さなしわのことを言います。
無表情のときは目立ちませんが、表情を作ったとき、目や口周りに細かいしわが寄ります。
「縮緬皺」とも呼ばれます。
主な原因は、乾燥です。
肌の乾燥によって、一時的にできているだけですので、重要なのは保湿です。
ここで保湿を怠っていると、次に紹介する「真皮のしわ」へと悪化します。
真皮のしわは、表皮のしわが、さらに悪化したものです。
真皮のしわとは、肌の真皮で起こる、溝の深いしわのことを言います。
原因は、紫外線や乾燥です。
紫外線や乾燥の影響を長期間受け続けると、真皮のコラーゲンやエラスチンが破壊されます。
肌の折り目が元に戻らなくなり、溝の深いしわが刻まれてしまうのです。
真皮のしわが一度刻まれると、簡単には取れなくなります。
肌の土台部分から変形しているため、保湿をしても、大きな効果が見られません。
ピーリングをしたり、レチノール配合の化粧品を使ったりして、コラーゲンの生成を積極的に促す必要があります。
もしくは、美容皮膚科でヒアルロン酸やコラーゲンなどを注射して、目立たなくさせる方法もあります。
こうなる前に、対策を打つことが大切です。
あなたのしわは、どちらですか。
しわの原因の大半は「乾燥」と「紫外線」です。
若いうちは「保湿」と「紫外線対策」だけでいいと言われるのは、このためです。
しっかり保湿をして紫外線を避けていれば、表皮のしわも真皮のしわも、予防することができるのです。