執筆者:水口貴博

スキンケアに必要な30の美容知識

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しわ対策は「コラーゲン配合」より「レチノール配合」のほうが、効果的。

しわ対策は「コラーゲン配合」より「レチノール配合」のほうが、効果的。 | スキンケアに必要な30の美容知識

肌に弾力があるのは、コラーゲンのおかげです。

しわができる根本的原因は、コラーゲンが減ったり傷んだりすることです。

コラーゲンの力が低下すると、肌の弾力も低下して、しわもできやすくなるのです。

そこで、逆の発想があります。

肌の弾力はコラーゲンによるものだとわかれば、しわ対策にも「コラーゲン配合」を選べばいいだろうと連想するのです。

知識を生かした、鋭い着眼点ですね。

ただ残念ですが、実際のところ、高い効果は期待できないでしょう。

保湿の効果は期待できますが、根本的なしわ対策としては、少し的が外れています。

化粧品を使って、肌のコラーゲンを直接増やすのは不可能です。

化粧品で補ったコラーゲンが真皮まで到達して、コラーゲンの一部に再構成されることはありません。

コラーゲンによる保湿効果はありますが、あくまで一時的であり、弾力を根本的によみがえらせるのは難しいのです。

本当にしわ対策を考えるなら、真皮のコラーゲン量を、根本的に増やす必要があります。

そこで有効なのが「レチノール」と呼ばれる物質です。

レチノールは、ビタミンAの一種です。

レチノールは、コラーゲンやエラスチンを生み出す繊維芽細胞を活性化させる作用があります。

繊維芽細胞が活性化されれば、コラーゲンやエラスチンの生成量が増えます。

コラーゲンやエラスチンを根本的に増やすことができるため、弾力がよみがえります。

結果として、しわを消す効果が期待できるのです。

しわ対策で化粧品を選ぶなら「コラーゲン配合」より「レチノール配合」です。

ただし、レチノールは注意事項があります。

レチノールは、効果が強いぶん刺激も強いため、使う量や頻度には注意しましょう。

最初は、3日に1回程度の間隔で、少量から使い始めます。

様子を見ながら、数カ月かけて、使用量や使用頻度をだんだん上げていきましょう。

スキンケアに必要な美容知識(12)
  • しわ対策は「レチノール配合」の化粧品を使う。
「表皮のしわ」と「真皮のしわ」の違いと対策。

スキンケアに必要な30の美容知識

  1. まず身につけるべきは、化粧品より、美容知識。
  2. クレンジングで心がけたい、美の3ステップ。
  3. 化粧水をつけて、すぐ乳液を塗らない。
  4. 乳液のべたつきが苦手な人は、オリーブオイルやホホバオイルがおすすめ。
  5. いい香りがするアロマオイルは、化粧品に含ませてもいいのか。
  6. 乾燥対策とは、水分を与えることではない。
    保湿成分を与えること。
  7. コラーゲンを塗っても、肌のコラーゲンにはならない。
  8. 化粧品に含まれるコラーゲンやヒアルロン酸のよくある誤解。
  9. 本当のセラミドを使った化粧品の見分け方。
  10. 肌質は、生活習慣によって、変えることができる。
  11. しわができる本当の原因は、乾燥ではなく、コラーゲンの損傷。
  12. しわ対策は「コラーゲン配合」より「レチノール配合」のほうが、効果的。
  13. 「表皮のしわ」と「真皮のしわ」の違いと対策。
  14. 濡れた髪を自然乾燥させるのは、髪を傷めるもの。
  15. 濡れた髪をくしでとかすから、髪がぱさぱさになる。
  16. 喉の渇きは、体から発する悲鳴である。
  17. 鼻の黒ずみを取るパックにまつわる、私の失敗談。
  18. 寝る時間を削ってまで、半身浴をする必要はない。
  19. 睡眠不足は、犯罪です。
  20. キュウリを使ったパックは、タイミングに気をつける。
  21. 昔から愛用している化粧品でも、ある日、牙をむくことがある。
  22. 原因は必ずしも、1つとは限らない。
  23. ビタミンの効果は、毎年リニューアルされるものではない。
  24. 無駄毛の上手な除毛手順。
  25. 荒れた唇には、蜂蜜とラップを使ったパックが効く。
  26. ノーメイクや薄化粧の人でも、最低限の紫外線対策は必要。
  27. 眠くて目をこすると、茶色のくまができる。
  28. 顔面マッサージのしすぎは、かえって顔のたるみを進行させる。
  29. 就寝がずれるとしても、できるだけ1時間以内に抑える。
  30. どうしても自分で解決できない悩みは、美容皮膚科に頼る選択肢もある。

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