エビを食べた後、そのままにしておくと、中身が見えて不格好です。
テーブルマナーでは、食べた後のエビは、殻を伏せておくルールがあります。
そうすることで、食べた後を美しく演出できるからです。
テーブルマナーでは、ナプキンで口を拭くとき、2つ折りにした内側で拭くルールがあります。
内側にするとたたんだとき、汚れを隠すことができるからです。
お手洗いに行くとき、ナプキンはテーブルの上ではなく、椅子の上に置きます。
そうすることで、汚れのついたナプキンが同席者の視界に入らず、不快にさせることがないからです。
いかに汚れを隠すか。
いかに美しく見せるか。
食事に「芸術性」を取り込められることが、西洋のテーブルマナーの素晴らしい点です。
さて、そろそろ気づきませんか。
テーブルマナーは、手品に似ているということに。
マジシャンは、人を魅了します。
「あれ。なぜ?」と思われる。
あなたの美しいテーブルマナーが、汚いはずのものをきれいに見せる手品になるのです。
「テーブルマナーを身につける」という言い方は、少し堅苦しいのでやめましょう。
「手品を身につけて、マジシャンになる」というのはどうでしょうか。
軽やかな楽しい雰囲気が出てきますね。
テーブルマナーは、手品の練習と思えばいい。
あなたの美しいテーブルマナーが、同席者を魅了させるのです。