執筆者:水口貴博

給仕や料理人に喜ばれる30のテーブルマナー

20

失敗は、表情で決まる。

失敗は、表情で決まる。 | 給仕や料理人に喜ばれる30のテーブルマナー

食事中、ナイフをうっかり床に落としてしまうことがあります。

もちろんいいことではありません。

「しまった! やってしまった!」と思います。

このとき、どのような表情をしていますか。

ポイントは「表情」です。

ほとんどの人が、焦った表情になるのではないでしょうか。

しかし「やってしまった。大変だ」という大げさな表情をすると、同席者も給仕も、焦ります。

せっかくの会話も雰囲気も、中断しやすくなるのです。

もちろん落ち度ではありますが、大げさに謝ったりひどく悲観したりする必要はありません。

人間ですから、誰にでもうっかりすることはあります。

そういうときこそ、表情と態度が重要です。

顔色1つ変えず「失礼」と一言だけ、恐縮します。

落ち着いた表情のまま、さっと片手をあげ、給仕を呼びましょう。

小さな声で、ナイフが落ちたことを伝えます。

「ナイフを落としてしまいました。失礼しました」

それを見聞きした給仕も、落ち着いて対処してくれるでしょう。

何かミスをしても、ひどく取り乱さないことです。

平然とした表情で、落ち着いて行動です。

すると不思議なことに、失敗が失敗らしく見えなくなります。

うっかりナイフを落としても、場を取り乱さずに、会話を続けやすくなるのです。

給仕や料理人に喜ばれるテーブルマナー(20)
  • 失敗したときこそ、平然とした表情でいる。
テーブルマナーは、手品と同じだ。

給仕や料理人に喜ばれる30のテーブルマナー

  1. レストランの当日予約は、できるだけ控えること。
  2. 刺そうにも刺せず、すくうにもすくえない。
    グリーンピースの上手な食べ方。
  3. 読み終わったコースのメニュー表は、広げたままテーブルに置かない。
  4. 食事の場で、化粧直しをしてはいけない。
  5. フォーマルなレストランに、塩やコショウが置いていない理由。
  6. フォーマルなレストランで目撃した、とある光景。
  7. やむなく先に食べなければいけない状況で、しなければいけないこと。
  8. 客層は、レストランの本質を映し出す鏡だ。
  9. どんなにおいしいワインも、適量を超えると、味がわからなくなる。
  10. 給仕やソムリエの質は、料理以上に引かれる魅力になる。
  11. 髪の毛を触りながら食事をする人の、本当の問題点。
  12. パスタは本来、フォークのみで食べるもの。
  13. サラダの上手な食べ方。
  14. テーブルマナーの達人は、時計を外してから食事をする。
  15. 困ったときは、自分で判断したり行動したりしない。
  16. 緊張するところではない。
    ただ慣れていないだけ。
  17. レストランは、品性を磨くための学校だ。
  18. メニューを見て、3分以上迷わない。
    一瞬の判断は、運命の出会いと同じだ。
  19. フォーマルなレストランで、1人で食事ができるなら、何でもできるはずだ。
  20. 失敗は、表情で決まる。
  21. テーブルマナーは、手品と同じだ。
  22. 一皿ずつ出てくるコース料理に込められた、3つの深い意味。
  23. 美しいマナーによって、相手を魅了させる。
    口説きと同じだ。
  24. ワインは、グラスの持ち方を変えるだけで、味が変わる。
  25. ソムリエは「おすすめはありますか」という一言で、やる気を出し始める。
  26. おごってくれようとする人に対して頑固に断り続けるのは、逆に失礼だ。
  27. レストランのフルコースで、中座するときのベストタイミング。
  28. ワインの予算を、声に出さずに伝える方法。
  29. テーブルマナーを身につけるのは、ブランド品を身につけるのと同じ。
  30. テーブルマナーとは、命を捧げてくれる動植物に対する、最低限のマナー。

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