「かちゃん」
ナイフとフォークを、うっかり落としてしまいました。
新しいものに交換をしてもらうため、給仕を呼びます。
ここまでは誰もがする行動ですね。
しかし、ここからが肝心です。
テーブルマナーに慣れている上級者と、そうでない人の差が現れやすい点です。
多くの方は、次のような言葉を発するのではないでしょうか。
「すみません。落としたので新しいものに取り換えてください」
まず、落としてしまったことについて、大げさに謝る必要はありません。
別に悪いことをしているわけではないからです。
人間ですから、誰にでもうっかりはあります。
したがって、謝る必要はないのです。
また品を重視するならば、食事の場で「落とした」というキーワードを使わないほうがスマートです。
悪いことを連想させてしまうキーワードだからです。
では、マナーに慣れた上級者なら、どう言うのでしょうか。
単純です。
落としたものを指さし、一言「新しいものに交換してください」と言います。
これで十分通じます。
給仕は「落としたから新しいものに取り換えてほしいのだな」と察知し、スマートに取り換えてくれるでしょう。
その際は「ありがとうございます」と一言、お礼を言うようにしましょう。