執筆者:水口貴博

テーブルマナーの達人が心がける30の心得

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食事は量ではない。噛む回数と時間だ。

食事は量ではない。噛む回数と時間だ。 | テーブルマナーの達人が心がける30の心得

食べ盛りの人が西洋レストランへ行くと、おそらくこう思うでしょう。

「これだけ?」という失意です。

一皿の量があまりに少なくて、驚きます。

大きな皿に、料理が少しあるだけです。

「おなかをすかせてレストランへ来たのに、これだけでは満腹になれない」と愚痴を言いたくなります。

特に食べ盛りの若者には、物足りない量と感じることでしょう。

実は私も学生時代、西洋レストランへ食事に行ったとき、同じことを感じました。

西洋料理は「量より質」を重視する傾向があります。

そのため、質の高い肉料理が、大きな皿にぽつんと置かれているケースが多いのです。

しかし、不思議なことが起こります。

フルコースの料理は、一皿あたりの量は少ないのですが、コースの最後あたりになると、必ず満腹感を得られるのです。

食べる量は、普段より少ないのは確実なのです。

そのとき気づきました。

食事は「量ではない。噛む回数と時間なのだ」と。

フルコースでは、一皿ずつ出てきます。

一皿の量が少なく、一口で食べるともったいないので、ちびちびとした食べ方になります。

結果として、噛む回数が増えるのです。

また、フルコースでは一度にすべての食事を食べることができません。

前菜からデザートまで、給仕が一皿ずつサーブします。

そういう時間をかけた食べ方がいいのです。

ゆっくり味わうことができ、食事全体の時間が長くなります。

この「噛む回数」と「かけた時間」のおかげで、食べる量は少なくても、十分な満腹感を得られることができるのです。

おなかいっぱいになる基準を変えましょう。

量ではありません。

噛む回数と時間なのです。

テーブルマナーの達人が心がける心得(18)
  • よく噛んで、時間をかけて、味わう。
ささいなマナー違反は、見て見ぬふりをするのがエレガント。

テーブルマナーの達人が心がける30の心得

  1. テーブルマナーの上級者への道のりは、短い。
  2. レストランの予約は、面倒とはいえ、しないほうがもっと面倒なことになる。
  3. 大きめの荷物やコートは、クロークに預けるのがマナー。
  4. 案内されたテーブル席に座るときは、左側から。
  5. テーブルマナーにたけた人の皿には、1滴のスープも残らない。
    どうやっているのか。
  6. 食事がいっそうおいしくなるよう、できるだけ明るい話題を心がける。
  7. 上級者は「すみません」「落とす」という言葉は、あえて使わない。
  8. 食事中のげっぷ・くしゃみ・おならを少しでも防ぐ方法。
  9. 熱い飲み物を飲むとき、一口目は軽く口をつけて、熱さを確認。
  10. レストランで露骨なお金の表現は、できるだけ避ける。
  11. ステーキとライスを楽に食べる方法。
  12. 知らない人が多い、ナイフレストが登場したときのマナー。
  13. テーブルマナーの上級者は手を挙げずに、給仕を呼べる。
    その方法とは。
  14. 苦手な食べ物があるときの上手な対処法。
  15. 給仕との会話は、料理の味をより引き立てるためにある。
  16. 朝食や昼食を10分以内で食べ終えてしまう人が注意したい食べ方。
  17. 噛んでいる途中で、次の一口を口にしない。
  18. 食事は量ではない。
    噛む回数と時間だ。
  19. ささいなマナー違反は、見て見ぬふりをするのがエレガント。
  20. 「何だかこの人と一緒にいると話しやすい」そんな人が心がけている、見えない気遣い。
  21. サラダがフォークに刺さらないときの解決法。
  22. おなかがすいていない状況で料理を食べるとき、心がけたいこと。
  23. マナー違反もマナーになる場合がある?
  24. 食とマナーを大切にする人は、肉の一口目に、レモンや調味料をあえて振りかけない。
  25. 残すことがわかっているなら、量を少なくオーダーするのがエレガント。
  26. 口元の汚れを拭いたと思われない、上手な工夫。
  27. 女性から一目置かれる、かっこいい会計の済ませ方。
  28. テーブルマナーの上級者は、現金による支払いを嫌がる。
  29. お会計は、手のひらに文字を書くポーズで伝えることができる。
  30. フォーマルなレストランで別々の会計は、マナー違反。

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