給仕がテーブル席へ案内をして引いてくれた椅子には、左側から座るようにします。
右側から座れる状況でも、できるだけ左側から座るのがマナーです。
ところで、なぜ左側からなのでしょうか。
左側から座る理由というのは、少し歴史が関係しています。
その昔、西洋では護身目的のため、剣を腰に携帯していました。
一般的に剣は「腰の左側」に携帯されます。
右利きの人が剣を抜こうとするとき、左側に携帯したほうがスムーズに抜けるからです。
腰の左側にある剣が邪魔にならないよう、椅子に座るときは左から座る習慣が、現在でも残っているのです。
着席のときだけでなく、退席のときも同じです。
何気ないルールには、何か歴史があるものです。