リーダーが、部下に指示をするときに、言ってはいけない指示があります。
「失敗しないように」という一言です。
失敗しないようにという一言は、失敗を引き起こす魔法の言葉です。
失敗しないようにという言葉ほど、本人を緊張させる言葉はありません。
失敗しないようにと言われることで、部下は余計に失敗のことばかりを考えます。
「失敗しないように」と自分で自分に暗示をかけてしまうことで「失敗」という文字が頭の中いっぱいに広がります。
失敗のことばかり考えてしまい、余計に失敗を引き起こしてしまうことになるのです。
そもそも「失敗しないように」という言葉は、成功することを前提にしていません。
リーダーは、失敗しない組織を作っているのではありません。
成功を前提にした組織を作っていくのが、リーダーの仕事です。
にもかかわらず「失敗しないように」と指示をするリーダーは、成功ではなく、失敗を前提に考えているリーダーなのです。
では、こういうときにはどう部下に話しかければいいのでしょう。
「失敗しないように」の代わりに「きっとうまくいく」という言葉をかければいいのです。
「きっとうまくいく」は、成功を前提とした言葉です。
「失敗しないように」の言葉とは違い、うまくいくことを前提にしているため、部下の頭の中では成功のイメージができるのです。
成功したイメージが、部下の行動をより成功へと導いてくれるのです。
部下にうまく仕事をしてもらうための指示は「失敗しないように」ではなく「きっとうまくいく」にすればいいのです。