執筆者:水口貴博

人望のあるリーダーになる30の条件

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どんなことがあっても首を切らないことで「団結力」が生まれてくる。

どんなことがあっても首を切らないことで「団結力」が生まれてくる。 | 人望のあるリーダーになる30の条件

パナソニックの創業者、松下幸之助氏は、社員の首は切らないことで有名です。

一度入った社員はとことん教育し、技術とノウハウとスピリッツを惜しみなく与えます。

パナソニックのために働いてくれる社員を大いに愛し、人を育てるリーダーとして人望を集めます。

そのため幸之助氏は経営者としての素質だけでなく、部下を育てる哲学者としてもとても有名です。

幸之助氏の人望は、どんなことがあっても部下の首を切らないことで人望を得てきました。

もし社員ができない人間でも、すぐ首にしてしまうようでは、ほかの社員はいつもおびえながら仕事をしてしまうことになります。

そうではなくて、できなければできないなりに「何とかしよう」という姿勢が部下を安心させ、さらにやる気をかき立てます。

首を切らず、みんなで協力してやるからこそ「団結力」が生まれます。

この団結力は、首を切ってしまうようでは生まれません。

失敗しても切り捨てないことで、上司と部下との連帯感が生まれ、信頼できる関係になります。

たしかにいらない部下を切り捨て、仕事のできる新しい人と入れ替えたい気持ちもわかります。

しかし、そんなことをしていると個々の戦力は強くなっても、チーム全体としての戦力や団結力は強くなりません。

リーダーの仕事は「個々の戦力アップ」だけでなく「チームの戦力アップ」を図ることです。

チーム全体の戦力を上げるためには、上司への忠誠心より、チーム全体の「団結力」のほうが物を言うのです。

人望のあるリーダーになる条件(23)
  • どんなことがあっても、首は切らないようにする。
「ここだけの話」をされると、部下はリーダーを信用できなくなる。

人望のあるリーダーになる30の条件

  1. リーダーの仕事は、部下に「元気」を与えること。
  2. 「ありがとう」は、リーダーの基本。
    優秀なリーダーであるほど、まず感謝を大切にする。
  3. 部下のやる気をなくさせるリーダーは、失格。
    部下のやる気をかき立てるリーダーが、合格。
  4. 頭の中がきっぱりしている人は、お金を払うときもきっぱりする。
  5. 褒めるときには、すぐ褒める。
    褒めることを、先に延ばさない。
  6. 「ホウレンソウしろ」という前に、自分が手本のホウレンソウを見せる。
  7. 「我慢」で部下を育てるのではなく「達成感」で部下を育てる。
  8. 「どうやるか」より「なぜやるか」の動機付けをする。
  9. 弱いリーダーは、成功談を話す。
    強いリーダーは、失敗談を話す。
  10. 性格診断より、改善策を与える。
  11. 部下の過去の話を持ち出さない。
  12. 部下の専門知識を信じて、仕事をする。
  13. 「それくらい」は禁句。
    「それくらい」と言うことで、部下の仕事を侮辱することになる。
  14. 優れたリーダーは、時間の大切さを知っている。
  15. 今すぐやる。
    うまくいかなかったら、変えればいい。
  16. 部下は「今のこと」を考える。
    リーダーは「次のこと」を考える。
  17. やることだけでなく、やらないことを決めるのもリーダーの仕事。
  18. 仕事を抱え込みすぎているリーダーは、失格。
    部下に任せられることは、部下に任せる。
  19. リーダーの仕事は、改革。
    中間管理職の仕事は、現状維持。
  20. 人事異動には、組織を活性化させる効果がある。
  21. 失敗したら、人を替えるのではなく、システムを変える。
  22. リーダーは、自分の代わりができる部下を育てる。
  23. どんなことがあっても首を切らないことで「団結力」が生まれてくる。
  24. 「ここだけの話」をされると、部下はリーダーを信用できなくなる。
  25. 責任のある仕事を任せると、部下の能力は活性化される。
  26. 改革を起こすには痛みが伴う。
    痛みのない改革は、改革ではない。
  27. 「失敗しないように」という指示は、禁句。
  28. 犯人捜しをしない。
  29. 脇役、悪役、小道具役が、リーダーの役目。
  30. 偉そうにしているのは、二流のリーダー。
    謙虚になっているのが、一流のリーダー。

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