弱いリーダーであるほど、自分を強く見せるために成功談を語ります。
成功談を語って、自分はすごい人間だと思わせます。
というより、そうしないとすごい人だと表現できないのです。
成功談を語るリーダーほど、素の自分は弱い自分なのです。
それに対して、強いリーダーは、失敗談を語ります。
部下が失敗したときに「自分も若いころに同じ失敗をしたよ」と、上司が話してくれると、部下は上司を信頼するようになります。
成功談を語る人を、人間はそれほどすごい人だとは思いません。
むしろ「自慢話ばかりして感じが悪いな」と思われてしまうことでしょう。
しかし、自分の失敗談を語るリーダーに対しては「この人はすごいな」と思います。
失敗談を語れるというのは「乗り越えている」という印象を受けます。
失敗談を笑って話ができるというところに「余裕」が感じられます。
その余裕が、リーダーをさらにリーダーらしくさせます。
部下が失敗したときにこそ、リーダーは本当の人望を得るチャンスです。
部下が失敗をしたときに、自分の失敗談を話すことで元気づけるリーダーは、部下から大変慕われます。
部下から慕われ、人望を得るリーダーになるには、失敗談がポイントです。
成功談ばかり話すリーダーより、失敗談を話すリーダーのほうが強いリーダーなのです。