執筆者:水口貴博

旅慣れた海外旅行の達人になる30の方法

29

なぜ海外旅行をすると、1日が長く感じられるのか。

なぜ海外旅行をすると、1日が長く感じられるのか。 | 旅慣れた海外旅行の達人になる30の方法

初めてシンガポールに行ったとき、時計を持っていきませんでした。

「時計くらい現地にたくさんあるだろう」

そう甘く考えていました。

これが間違いでした。

やはり国が違えば、事情は大きく異なります。

たまたま私が見て回ったところに時計がなかったのかもしれませんが、行く先々で時計がありませんでした。

パッケージツアーではなく、一人旅だったので、時間がわからなくて大きな不都合があるわけでもありませんでした。

「まあ、いいか」

あまり気にせず、見たいところを次々と見て回りました。

早起きして、マーライオンを見に行きました。

その周辺にある珍しい建物をいくつも見て歩いていると、メモリアルのような石碑がいくつかありました。

シンガポールの発展に貢献した日本人をたたえる石碑のようでした。

週末だったので、教会で何かイベントのようなものをやっていました。

こっそり参加者のふりをしてのぞいていました。

歩き疲れて、おなかが減ってきたので、昼食のつもりで軽い食事を済ませ、また歩き始めました。

地下鉄を使って別の場所へ移動して、珍しい寺院もいくつか回りました。

その寺院で、ようやく時計を見つけました。

「え!」

驚きました。

体感としては15時くらいかと思っていましたが、違いました。

まだ朝の10時だったのです。

最初は時計が壊れているのかと思ったほどです。

もっと長く時間が過ぎているように思えていました。

実は、こうした経験、シンガポールを旅行したときだけではありませんでした。

すべての海外旅行をするたびに、長く感じられる1日に驚かされます。

そうした経験を積んでいくうちに、気づきました。

なぜ海外旅行をすると、1日が長く感じられるのか。

私たちが年を取るにつれ、時間が経つのが早く感じられます。

いくつか諸説がありますが、海外旅行の体験から1つわかりました。

年を取るにつれ、刺激的な出来事が減り、単調な繰り返しが増えるからだとわかりました。

毎日同じ時間に起き、同じ道を歩き、同じ仕事をして、帰宅して寝る。

同じことの繰り返しです。

単調な繰り返しであり、かつ刺激が乏しくなると、1日があっという間に過ぎると感じます。

1日を長く感じるためには、単調な繰り返しを減らし、変化に富んだ刺激的な生活を送ること。

そうすることで、少しでも人生が長く、豊かに感じられるようになるのです。

旅慣れた海外旅行の達人になる方法(29)
  • 単調な繰り返しを減らし、変化に富んだ刺激的な生活を送る。
土産話に勝るお土産はない。

旅慣れた海外旅行の達人になる30の方法

  1. パッケージツアーが味気なく感じ始めれば、次のステップに上がり始めた証拠。
  2. パッケージツアーに頼らない試行錯誤と悪戦苦闘が、旅を旅らしくさせる。
  3. 海外旅行をする数日前から体内リズムを整える。
  4. 飛行機のベストポジションとは。
  5. 海外旅行の達人は、身軽な格好で旅に出かける。
  6. 海外旅行の達人の語学力は高い。
    語学力が高いから、臨機応変に対応できる。
  7. なぜ達人は、棚やクローゼットをきちんと利用するのか。
  8. ホテルの部屋の使い方で、その人の本質が見えてくる。
  9. 海外旅行の達人は「トラブル」した分「落ち着き」へと変える。
  10. 旅の達人は思い出を、写真に残すより、心に残す。
  11. 旅の達人は、わずかな仮眠をたくさん取る。
  12. 海外旅行は、二度楽しむことができる。
  13. 何でもない場所のほうが、その土地の「素顔」がはっきり見える。
  14. 予定されていない出来事は、予定されている出来事より面白い。
  15. 現地に到着してから、ずれた時間を合わせるのでは遅い。
  16. 海外にいる感覚は、文章として書くと、自覚しやすくなる。
  17. 海外のお土産より、海外から手紙をもらうほうが、はるかに嬉しい。
  18. 海外旅行をするなら、現地の気候に合わせた服装で出かけること。
  19. 寝るわけにもいかない微妙な待ち時間は、本を読む。
  20. チップは、先に払うのが通。
  21. 旅慣れた人は「安全はお金で買うもの」という意識が強い。
  22. 「今日は結婚記念日だから」と言えば、通りにくいお願いが、通りやすくなる。
  23. 旅慣れた人ほど、旅行シーズンを避けて、旅行をする。
  24. 大胆に言えば、現金がなくても、海外旅行はできる。
  25. 旅慣れた人ほど、クレジットで買い物をする。
  26. 旅慣れた達人は、クレジットカードを「2枚」持って、海外に出かける。
  27. 本来、現地の人が言うべき気遣いの言葉を、逆に海外旅行者が言う。
  28. 旅慣れた海外旅行の達人は、チップに気持ちを込めた手紙を添える。
  29. なぜ海外旅行をすると、1日が長く感じられるのか。
  30. 土産話に勝るお土産はない。

同じカテゴリーの作品

3:22

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION